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第36話 この美しき世界③※

 セントラルパークを一望する、80平米の広々としたリビングルーム。    白を基調にしたリビングには、壁掛けの巨大テレビ、20人はゆうに座れるレザーソファ、フランスから取り寄せた洒落たダイニングテーブルセットが置かれていた。  ベランダに面したワークデスクで、アイスカフェラテを飲みながら、ノートパソコンで仕事するピエール。  室内には、Bluetoothで高級スピーカーに飛ばしたクラシック音楽が優雅に流れている。  ヴィバルディの『春』の軽快なメロディーが流れるなか―――― 「おっ……! おっ! おっ! おぉぉぉっんッ……!!!」  リビングの片隅に設置された調教スペースで、けんめいにトレーニングに励む瀬名の姿があった。  猛スピードで動くランニングマシンの上を素っ裸で走る。  貞操帯を外されたチンポはコックリングでタマとまとめて括られ、ケツ穴にはストッパー付きのアナルプラグがねじ込まれている。 「アッ! アァッ! うぉっ……んっ!!!」  乳首とチンポから紐でぶら下げられた2キロのダンベル。  ぶらんぶらん揺れるダンベルに引き伸ばされたチンポからは、ガマン汁がポタポタ垂れてきている。  30分。  走り続けた瀬名はとうとう、ガクッと膝をつき、倒れこんでしまった。   「もっ……むっ……むりですっ……! 休ませてくださッ……!」 「勝手に休むなといったでしょう。はい、ダンベル追加」  乳首とチンポに追加で吊り下げられるダンベル。 「オッ! オォォォッッ――――ンッッッ!!!」  合計4キロずつのダンベルで垂れ下がった乳首とチンポ。 「あと1時間続けなさい。速度を少し落としてあげますから」 「は……はい……」  ふたたびランニングマシンに乗る。  1時間後―― 「アッ! アァァァッ……!!!」    滝のような汗を流し、床に転げ落ちた瀬名に、 「そのまま腕立て百回。終わったら水を飲んでいいですよ」  デスクワークを終えたピエールが涼しい顔で命じる。 「うっ……は……はい……」  途中で一回膝をついてしまったため、ダンベルは一個追加されており、合計6キロの3つのダンベルをぶら下げ、 「いっ、いっち……にー……」  カウントしながら、腕立てをする。  その様子を2杯目のアイスカフェラテを飲みながらピエールは観察する。 「もっと腕をしっかり伸ばして! 最初からやり直し」 「あっ……そっ、そんなっ……!?」  ドカッ、と尻を蹴り上げられ、「あぐっ!」と前につんのめる。 「はい1!」 「いっ、いっち……! にーいっ……!」  ようやく腕立てを終えた瀬名の前に置かれる、プラスチックボウルに入った生温い水。 「待て」 「うっ……ワッ、ワンッ」  ダンベルをぶらんぶらんさせながらのちんちんポーズ。  犬のように舌を突き出した瀬名は、 「くぅんっ! クゥッ! ワンッワンッ!」  腰をクネクネさせけんめいに媚を売る。 (はっ、はやくっ……飲みたいッ……!)  知らず知らずに垂れてくるよだれ。 「まったく。いろんなところから汁垂らしまくって。KETSUMANKOには理性というものがないんですか?」  ピエールは、乳首とチンポのダンベルをグリグリと引っぱる。 「あっ、ぐっ! アウッ! なっ……ないですっ……ワンッ!」  えぐいほどに引っぱられる乳首とチンポに涙を流しながら、 「おっ、お願いしますっ! ピエール様っ! みっ、みずっ! のっ、のませてくださいっ! もっ、頭がガンガンしてっ……倒れそうなんですぅっ……!」  と訴える。 「ふん……仕方ないですね。飲んでいいですよ」 「あっ、ありがとうございますっ……!」  四つん這いになり、ボウルに入った水をピチャピチャ舐める。   「うっ……うっ、ふっ! ……うぅぅ――――んっ……!」  その尻穴に突き刺さったアナルプラグを外したピエールは、 「あーあ。うんこ付いてるじゃないですか」  わざとらしくため息をつく。 「この便秘うんこはいつ出るんですか? 浣腸でもします?」  そのとき、デスクの上のピエールのスマホが鳴った。  相手の名前にパッと目を輝かせたピエールは、 「ハロー。ディスイズピエール」  と英語で応対する。  しばらく話してから、電話を切り、 「元カレからランチのお誘いがありました。これから外出します」  ニッコリと笑う。 「私がでかけるときは何が必要なんでしたっけ?」 「あっ……」  プラスチックボウルから顔を上げた瀬名は、 「お……オムツ――です……」  顔を赤らめ答える。 「正解。いますぐ持ってきなさい」 「はっ、はいっ……」  四つん這いで駆け出した瀬名は、自分の部屋に戻る。  数分後。 「ふっ、うっ、うっ、うんッ……」  口にオムツを咥えた瀬名が、ピエールの前に、脚を大股に開いて座る。  着替えたスーツにジョーマローンの香水を振りかけたピエールは、瀬名の乳首とチンポのダンベルを外す。  ほっとしたのも束の間――乳首にイボサック付きのニップルサッカーを付けられ、腹にリモコンを貼られる。 「おっ、ほっ、おっ! おおっ! んっ!」  シュコッ、シュコォッー! とイボイボブラシが回転しながら、乳首を吸引する。 「なにボサッとしてるんですか。早く「ゴロン」しなさい」 「うっ、ぐぅっ!」  頭にかかと落としをくらい、咥えたオムツを口から落とす瀬名。  慌てて床に転がり、足首をつかんでゴロンとまんぐり返しする。   「つけっぱなしもよくないですね。外してあげましょう」  シリコン製のコックリングをパチンっと外され、解放されたチンポがプルルンッと大きく揺れる。  その尻の下にオムツを当てたピエールはテープを嵌める。  幼児用のカラフルなアニマルプリントのオムツを付けられた瀬名は、(うっ……うぅっ……!)とおもわず目をつむる。  大の大人がオムツをさせられる羞恥心と屈辱が――まだ瀬名のなかに残っていた。  M字にしゃがみこみ、腕と脚をまとめてロープで縛られ、首輪をつけてリードで引かれる。 「ひっ! いいッッ!」  ズサササーッと窓際まで引きずられ、リードの先をピエールのワークデスクの脚に固定される。 「ここで待ってなさい。動くんじゃありませんよ」  ピエールは、ペット用の見守りカメラを近くにセットする。  外出中の行動もすべて録画され、命令を破っていたら仕置きされる。  瀬名が気を抜けるときなど一秒もない。 「アッ! あぅっ……!」  ブッ! ブブーッ! とオムツのなかから派手に響く音。  瀬名がおならしてしまったのだ。 「ははっ。さすがKETSUMANKO。ケツマンコで上手に返事できましたね」  ピエールは可笑しそうに笑う。 「しかもかなりくさい。そろそろうんこ出そうですね。うんこまみれのオムツでいいコでお留守番してるんですよ♡」 「は……はいっ……わかりましたぁっ! いってらっしゃいませぇっ、ピエールさまぁっ!」  膨らんだオムツのなかで、プスプスと臭い屁がとまらない。  ピエールが出ていったリビングにひとり、取り残される。  水分を摂ったせいか、緩んできたお腹がグルグルと鳴り出す。  初夏の日差しのなか、セントラルパークでピクニックする家族連れと、オフィス街を颯爽と歩くビジネスマンの姿が、窓の下に小さく見える。  ニップルサッカーが乳首をこすり続ける音が、ただ広いリビングに響き渡る。 (もっ……もうだめぇっ……! ガマンできないッ!) 「おっ! でっ、でるっ……! KETSUMANKOッ! うっ! うんこっ! オムツにうんこさせていただきますぅっ……!」  監視カメラに向かい、ゆるしを乞うてから、オムツのなかにブリブリうんこをぶちまける。  尻にべっとりと排泄物が貼りつく不快感。  さらにチョロロロッ……と出た尿が、前も濡らす。 (く……臭い……)  頭を下げた状態で縛られているため、股間の臭いがプーンと伝わり、まるで便器に顔を突っ込んでいるようだ。  このままピエールが戻ってくるまで何時間も、待ち続けなくてはいけないのか…… 「あっ……うんことおしっこでましたぁっ……たっ、たくさん出たのですごく臭いっ……うぅっ、ごめんなさいッ……! KETSUMANKOにうんことおしっこさせていただき……ありがとうございますぅっ……!」    涙と鼻水を垂らしながら、カメラに向かい、ペコペコ頭を下げる。  窓の外に響き渡るパトカーのサイレンの音が遠くなっていく。  このうえなく甘美な放置プレイに、瀬名はクソまみれのチンポをギンギンに()たせていた。    

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