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第43話 バラ色の人生※

 瀬名は、床に這いつくばり、自分のザーメンを舐めとる。  その背中にドスッ、と腰を下ろす鏡。 「うっ……!」  瀬名は四つん這いになった腕に力を込める。 「うーん……」  なにか考えあぐねているかのように腕を組む鏡に、 「どうしました?」  とピエールは聞く。 「実は今度の大会のエントリーネームを『BUZAMA KETSUMANKO』にするか、『NIKUBENKI KETSUMANKO』にするか悩んでいてな」  このあたりに、と瀬名の尻穴の少し上をなぞる。 「焼きごてで刻印する。権利を買った金持ちにアルファベットを一文字ずつ焼き付けられ、奴隷名を彫られる。まさに地獄の苦しみだ」    瀬名の尻が、ピクッ、と動く。 「そんなの決まってるじゃないですか」  にっこり微笑んだピエールは、 「『BUZAMA NIKUBENKI KETSUMANKO』にしましょうよ。だって文字が多いほうが焼かれる痛みが続くわけでしょう? 泣きわめいてジャージャーみっともなくションベンを漏らすところ、お客さまにたーっぷり楽しんでもらいましょう♡」   と言ってのける。 「なるほど。たしかにそうだな。『NIKUBENKI』はミドルネームにするか」  納得したように立ち上がった鏡は、 「おまえのフルネームはなんだ、KETSUMANKO?」  瀬名の正面に回り、確認する。 「あ……」  わななく瞳で、 「わ、わたしのフルネームは……ぶ……無様……肉便器……けつまんこです……」  と答える。 「ん? なんて言った? 全然聞こえないぞ」 「わっ、わたしのなまえはっ! ぶざまっ! にくべんきっ! けつまんこで――――すッ!!!」 「そうだ。おまえは一生その名前で生きていく。瀬名弦希はもういない。おまえは無様な肉便器のケツマンコ奴隷。ただそれだけの、みじめな肉のかたまりだ」 「うっ……はっ……は……いっ!」  瀬名の目からじわっと涙があふれる。   「いまからおまえのからだにその名前をたたきこんでやろう。アブダビでは奴隷は基本犬扱いだ。立ち上がって「ちんちん」ポーズをとれ」 「はっ、はいっ。わかりましたっ」    グーにした手を胸の前に置き、ガニ股になる。 「おっ、おふっ……!」  舌を出し、腰を振り、滑稽な道化となってチンポをプラプラ揺らす。  ピエールがその尻穴にリアルな獣毛の付いたアナルプラグをねじ込む。 「おっ! オオゥッ……!」 「おまえのなまえはなんだ? 答えろ、肉便器」 「わっ、わたしのなまえはっ! ぶっ、ぶざまっ! にくべんきっ! けつまんこっですっ!」 「もう一回!」  ベチーンッ! とキンタマに飛んでくる鞭のパドル。 「ぶっ、ぶざまにくべんきっ! ぶざまにくべんきっ! けつまんこっ! で――――すっ!」 「明日から朝起きたらすぐその名前を100回連呼しろ。わたしのなまえは無様肉便器けつまんこ。なんの権利ももたない、みじめな肉のかたまりです、とな」 「はっ、はいっ」 「いまのセリフを復唱しろ。――ピエール。プラグのスイッチを」 「強度は?」 「もちろんMAXだ」  ケツ穴にひねり込まれたアナルプラグのバイブのスイッチが入れられる。   「オッ!? オオッ? おおおおっんっ!」  いきなりマックスで動かされ、腹の奥深く抉られる衝撃に、 「おっ! おほっ♡ おほおっんっ♡」  とアヘる。 「復唱しろと言ったでしょう! この能無し肉便器が!」  ピエールの鋭いキックが、赤く腫れあがったキンタマにヒットする。 「ぶごぉッ!」  潰されたキンタマに白目を剥きながら、命じられたセリフを死に物狂いで復唱する。 「わっ、わたしはッ! ぶざまっ、ぶざまっ、けんまんこっ、なんのけんりもなぁっ、いッ、たっ、ただのっ、にくのっ、かたまりっ! にくべんきっ! みっ、みじめなケツ穴おまんこぉっ!  けっ、けつまんこぉっ……! ああぁぁぁぁッッ! みじめっ、みじめなっ、にくのかたまりぃッ……!!」    わたしはけつまんこ……なんの権利もない……ただの……ケツ穴……   ――親に与えられた大切な名前を奪われ、誰よりもみっともなくて恥ずかしい名前をつけられ、生きていかねばならない。  側から見たらなんて理不尽で、みじめな人生だろう。  だけど――――――   「アッ! イッ、イグッ! ぶざまにくべんきけつまんこぉっ! 前立腺えぐられてっ、メスイキしますうッ♡」  そり返ってペチペチ下腹部を叩くチンポから、プシュッ! プシュッ! とチンポ汁を飛ばす。 「許可なしで勝手にイくなと言ったでしょう!」 「もっ、申し訳ありませッ……!」  ドカッ、とサッカーボールのようにタマ袋を蹴り上げられ、 「おぐううゥゥゥッッ!!!」  股間を両手でおさえ、うずくまる。   「こんなことで根を上げているようでは、大会で予選落ちだぞ」  鏡が瀬名の頭をグリグリと踏みつける。 「立て。もう一度やり直しだ」 「はっ、は……はい……」  ふたたび「ちんちん」ポーズをとり、命じられたセリフを繰り返す。  ピエールが瀬名の乳首とチンポをボディクリップで穿ち、3点リードのチェーンをつける。 「ほら、もう一度!」 「うっ! うぐぅッ!」  リードに乳首とチンポをひっぱられ、ガニ股でのけぞりながら、 「マイネームイズブザマアッ! ニクベンキッ、ケツマンコッ! フロームジャパン! アッ、アッ、ケツマンコッ! ブザマアッ……! ジャパニーズケツマンコォッ!」  大会の自己紹介の練習をする。 「……ラヴィアンローズ――か」  そのとき、鏡が、テーブルの上に置いていたワインのラベルを見てつぶやいた。 「ん? なんのことです?」 「ワインの名前さ。そこに書いてあるだろう」 「ああ――」  ボトルに貼られた、「La Vie en Rose」のシール。 「人生がバラ色だとしたら、こいつの人生はいったい何色なんだろうな」 「それは――」  少しだけ考えたピエールは、 「カレー味のうんこ、じゃないですか」  素っ頓狂な回答をする。 「いくらどんな味でもうんこはしょせんうんこ。こいつはそれを食べ続けなければいけない。うんこまみれの人生です」  まあいいんじゃないですか、短く持った3点リードで、乳首とチンポを吊り上げながら、 「天性のドMが、ここまでイジめてもらえるんだから。最高のラヴィアンローズですよ」  ピエールはスイッチを切っていたアナルバイブのスイッチをふたたび入れる。 「アッハッ! あぁぁぁッンッ♡」  鼻水とよだれまみれの顔を歓喜に染めた瀬名は、 「もっ、けっ、けつまんこぎもぢいいッ♡ けつまんこさいこうっ♡ けつまんこイグッ♡ イがぜでぐだひゃあっイッ♡♡♡」  腰を振り、リードに引かれたチンポを、前に突き出す。  プラプラみっともなく揺れるチンポから、もう何度めかすらわからない潮が飛び散る。  めくれあがった包皮の亀頭がプクッと膨れ、チョロッ、チョロッとちびった小便がこぼれ落ちる。 「アッ♡ アアッ♡ くりちんぽぅッ♡ はっ、はずかしいっ♡ あっ、あはっ♡ チッ……チッチもでちゃいまひたぁッ♡♡♡」    すべての痛みは快楽に変わり――――    自らの運命を完全に受け入れた瀬名の肉便器人生は、バラ色になった。

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