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ばあば

購入した文房具を机に広げてよく分からない遊びをしていた。 きっと裕太の世界が広がってるんだろうなと考えながら、夕飯とお風呂と布団の準備をした。 「あれ? お母さん食べないの?」 「うん、あまりお腹すいてなくて」 昼間あんなのがあったから食欲があまりない。 お風呂に入って明日お泊りの準備をして布団に入った。 「おやすみなさい」 「おやすみ……」 お買い物して疲れたのかあっという間に寝てしまった。 もうすぐ1年生になるのに本当に大丈夫か心配だ。 でも気にしてても仕方ないことだよね。 裕太の顔を見ながら僕も寝てしまった。 次の日 先に起きたのは裕太だった。 「お母さん、起きて、起きて!!」 「んー裕太起きるの早くない?」 「えーもう1と0と1と1の間に短い針があるよ」 「え!?」 と飛び起きた。 裕太は幼稚園で時計の勉強をしていたので読めるようになっていた。 「ええええ、ヤバイ、待ち合わせ10時じゃん!!」 目覚まし時計つけ忘れた!!! ピンポンとチャイムがなった。 「ばあばだよ、きっと!!」 ばあばじゃないほうがいいんだけど……。 立ち上がろうとしたらぐらっときた、ぐっと立ち止まり深呼吸をしてボサボサの頭を直して受話器をあげた。 「おはようございます、お義母様」 「あなた、約束の時間とおに過ぎてること認識してらっしゃりますか?」 「はい、大変申し訳ございません、すぐに準備させます」 「いいわ、裕太だけ連れていく」 ズキ 「ですが裕太には今日はなにもお伝えしてなくて……」 「なおさらいいじゃない、それとも私をここで待たせる気?」 !? 「い、今すぐ開けます」 セキュリティの扉が開き中にいれた。 「はぁーしんど」 「お母さん大丈夫?」 「裕太ごめんね、お着換えしっよか、今日はばぁばとごはん食べに行くからワイシャツ持ってきてね」 「うん!!」 ピンポンとチャイムが鳴った、くるの早すぎ!!! 自分が着替えていないことに気づき慌てて着替えた。 チャイムがなって数分してお義母を迎え入れた。 「おはようございます」 「あなたいい加減にしてくれます?」 ……、今日はなにも言い返せない、普通に寝坊だ。 「ばあば!!」 と走って玄関でばあばに抱き着いた我が息子。 幼稚園でお着換えマスターしておいてよかった。 ちゃんとしてた。 「あら、裕太は偉いわね」 「僕、えらい??」 「ええ、誰かさんとは大違い……」 きっと睨みつけられた。 うう……相変わらず怖い、もしここに涼がいてくれたら少しは緩和されるのに……。

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