48 / 122

第48話 篤哉side歯止めが効かない※

 俺のベッドに肌けたシャツ一枚で横たわっている理玖の姿に、俺はズキズキと股間を震わせていた。理玖の細い首にはめられた、俺がプレゼントした黒いネックガードと理玖の肌の白さとのコントラストが妙に色めかしい。  俺は相変わらずの上半身だけ裸で、理性が切れるのを防いでいる。本当はヒートが来てなくても、約束相手なら最後までしたって普通だ。だけど、10ヵ条が俺をガチガチに縛って身動きできない。  すっかり高まっている理玖の昂りを舌先で柔らかく可愛がると、ピクピクと震えると同時に理玖が甘い声で喘ぎ始める。俺はそれを合図に指先で、さっきまで散々可愛がった胸の尖りを押しつぶした。 「ああっ、んっ!気持ちいぃっ、あっくん…、いれてっ。」  快楽に素直な理玖は、こんな理性が擦り切れそうな俺を煽るだけ煽ってくる。  俺は深呼吸すると、既にぐずぐずに濡れた窄みをゆっくりと撫でた。去年は優しく撫でるだけで逝ってしまった理玖も、最近は俺の指を覚えて貪欲に欲しがるんだ。  既に柔らかなそこは、俺の指に吸い付くようにねだる。理玖の昂りをゆっくりねぶりながら、俺はグッと指を一本押し込んだ。口の中でぐっと膨らんだ理玖の可愛い昂りはビクビクと動いて、俺は優しく指を動かしながら舌先でもっと追い立てた。 「あっ、うっ、うううんっ!ダメっ、あっくんっ、い、いくっ!」  俺の口の中で弾けて、理玖の白濁が喉に流れ込んでくる。それと同時に理玖の後ろが俺の節張った中指をぎゅっと痛いくらい締め付けると、俺は一緒に逝きそうになってしまった。  理玖にお預けされてるせいか俺の妄想力が鍛えられて、俺は想像だけで逝きそうなんだ。こんな事大学の奴らに知られたらなんて言われるか…。妄想のプロとでも呼ばれかねない。  俺は口元を拭うと、くったりした理玖に覆いかぶさって、赤らんだ胸の尖を吸い上げた。ビクッと胸を突き出す理玖がゆっくり重たげな瞼を開くと、恥ずかしげに俺に笑いかけた。 「…あっくん。凄く気持ち良かった。…ね、僕あっくんの舐めたい。舐めさせて?」  理玖はまるで飴でも食べるような言い方をした。俺は股間がぎゅっと引き絞られる心持ちで、この誘惑に身を任せたくなった。理玖はそんな俺に畳み掛けるように、俺の頬を細い指でなぞって、唇を寄せて囁いた。 「…ね?あっくん、いいでしょう?」  俺の目を捉えて離さない理玖の大きな瞳が、俺を誘惑して目を逸らす事が出来ない。ああ、理玖に溺れてしまう。

ともだちにシェアしよう!