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第81話 僕は変態?※
一緒に住んだ方がいいと呟きながら、あっくんは僕の身体をゆっくりとだけど、確実に撫で回して行く…。焦ったいほどゆっくり僕の髪から背中、そしてお尻を柔らかく揉んで掴んで…。僕が喉を鳴らすと、あっくんは耳元でクスッと笑った。
「…理玖の匂い、急に強くなった。この理玖の興奮した匂い、俺死ぬほど好き。俺だけが理玖のこのうっとりするような、ゾクゾクするような匂いを独り占め出来るんだ。ああ…、幸せだ。」
そう言って、僕の耳の縁を指先でゆっくりと撫でた。僕は堪えていた息をそっと吐き出した。
「…あっくん、僕もう我慢できない…。」
そう言って、僕はあっくんの首に手を伸ばすとグイッと引き寄せた。あっくんの口元は緩く微笑んでいて、僕はそんなあっくんの余裕に何故かムカついた。あっくんは僕を足りないって言うけど、余裕があるじゃないか。
僕はこんなにも心臓がドキドキして、あっくんと重なる事の出来る全ての場所を重ねて、一つになって溶け合いたいって思っているのに。僕は唇をぐいっと押しつけると、舌先で誘うようにあっくんの少し開いた唇の隙間を柔らかく舐めた。
舌をあっくんの口内へ伸ばしながら、僕は自分のすっかり兆してしまっている昂りをあっくんに押しつけた。あっくんはビクリと体を震わせると、急に僕の舌を食べるように絡め取って甘噛みした。僕たちはゆるゆると身体を押し付け合いながら、貪るようなキスに夢中になった。
「はぁ、理玖が容赦ない…。俺、理玖をクタクタにしないように自制してるのに…。」
そう囁きながらも、あっくんが僕を貪る口づけはどんどん激しくなっていった。
僕はあっくんに食べられちゃうみたいな、こんなキスが好きだ。あっくんが僕を欲しがってる証拠のような気がして、嬉しくなってしまう。僕はあっくんとのキスで、口の中がこんなにも感じるって目から鱗だった。
あっくんの唾液を飲ませられるのも、征服されるようでゾクゾクしてしまう。そもそも番の体液はほんのり甘くて、舐めて何ならすすりたいものだし…。何か僕ってちょっと変態っぽい?
あっくんが突然キスを止めてしまった。僕は眉を顰めて、気怠くて重たくなった瞼を開けてあっくんを見つめた。
「…あっくん、もっとキスして?」
あっくんは僕の鼻を甘噛みすると。ギラつく眼差しで僕を見つめながら言った。
「せっかく久しぶりの二人きりなのに理玖が集中してないからな、さっさとベッドで鳴かせるしかないかな?」
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