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第83話 篤哉side理玖の匂い※

 10日ぶりの理玖の匂いは、俺をあっという間にクラクラさせた。番になってからというものの、理玖の蕩けるような良い匂いに慣れるどころか、もっともっと欲しくなってしまっていけない。  全く堪え性が無くなってしまった。普通は番になると一緒に住むのが当たり前だから、俺たちの様に別々に住む方が珍しい。だからきっとその弊害が出てるのかもしれない。  だけど、中学生の理玖を番にした俺は、責められても甘んじて受ける立場だから…。でも高校生になったんだ。一緒に暮らしても大丈夫じゃないかな。家事や料理はお手伝いさんに頼めば良いし、勉強は俺が教えてやれるし。  ずっと考えていたせいか、理玖に会ったらポロッと言葉が出てしまった。理玖はどう考えているのかな。そんな気持ちと裏腹に、俺の餓えた欲望は理玖の柔らかなみずみずしい身体を撫で回すのをやめられない。  理玖が蕩けた顔で俺を誘うように口付けて、昂った身体を押し当てて来るから、俺は馬鹿みたいに甘い理玖の口の中を堪能した。ふと理玖が集中してない事に気づいた俺は、理玖をベッドへ放り込んだ。  この10日、俺は理玖をどう可愛がろうかって死ぬほど考えてたんだ。そうやって自分を慰めるしかなかったし…。ああ、生身の理玖が愛しくてたまらないよ。  俺ははやる気持ちを抑えて理玖をじっくり可愛がる事に決めた。久しぶりに会ったのに、気を散らしてる理玖にお仕置きだ。甘い胸の尖りはいつもより赤らんで、興奮で石のように硬くなって俺の唇を楽しませる。  実際、理玖は胸が敏感で胸でも逝ってしまう。成長と共に美しい筋肉が柔らかく身体を覆って、理玖の身体はますます美しくなっていく。  興奮してびしょびしょに濡れているせいで、簡単に吸い込まれる柔らかな理玖の窄みは、俺の節張った指を貪欲に呑み込んで、俺の息遣いを荒くさせる。いつもより強めに押し付けるとビクビクと身体を震わせて甘い声を響かせるんだ。  ああ、何もかもが嬉しくて、興奮して、それなのに口付けてっておねだりされたら…。俺は理玖に見せつけるように身体をひっくり返して、理玖を味わった。  理玖は窄みを舐められるのはあまり好きじゃない。多分恥ずかしいんだろう。だけどヒートの時は羞恥心が外れて、馬鹿みたいにおねだりしてるのを理玖は忘れてるのかな。  案の定、舐め始めると理玖の甘い喘ぎもうっとりと蕩けるようだし、ひくつくその柔らかな窄みは、俺の舌を待ち兼ねてるようだ。  理玖と俺、どちらがもっと先に進みたいと根を上げるか、真剣勝負なんだよ?理玖。

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