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第5話中学生の俺は

親はもちろん近所の家の人たちも寝静まり、近所の家の窓の灯りが消えた頃 俺は目を瞑り、その日1日の陸の姿を思い浮かべる 「──・・・んっ」 目を瞑り、右手をスウェットのズボンの中にしのばせて緩く立ち上がっているものを下着の上から上下に擦った。 中学に上がってからも俺達の関係は変わらなかった。 ただ、陸は中学に入ってから急に背が伸びた。 元々顔もいいし愛嬌もあり人付き合いも得意な上優しい。 その上背も高くなったのだから、女子からモテだしたのは言うまでもない。 教室で一緒に昼ごはんを食べてる時に、 違うクラスの女の子に呼び出される 陸はその頃「女の子といるより健人とゲームしてる方が楽しいから」と言ってどんなに可愛い子に告白されても断っていたけど、俺は日に日に陸に感じるドキドキが恋愛感情だと言うことを自覚してきていた。 うちの場合、親が俺の部屋に急に来ることはまずない。 何か要件がある時は家の中でも携帯のメールで知らせて来るからだ。 だから俺は夜になると陸の事を思い浮かべながら 毎日1人でしていた。 抱き枕を身体に引き寄せて、陸がいると思い込む 「あ・・・ぅん・・あっ・・」 家に遊びに来た時に付いた、抱き枕に残る微かな陸の匂いに酔う 布団をかぶって胸の突起を夢中で擦りながらスウェットを下着ごと膝下まで下げた。 静まり返るこの部屋で 目を瞑り、陸のことにだけ集中して想像する。 陸がベッドの上で俺に優しくキスをする 俺が素直に受け入れると、陸の手が俺の後頭部に回って、しっかり固定された俺はただただ陸のキスに喜んで応える そうしてるうちに、陸の舌が俺の口内に入り込み それを合図に2人のキスは囁くようなキスからお互いの欲求が溢れ出す激しいものに変わる お互いの唇がゆっくりと離れた頃には、いつの間にか服を脱がされていて、陸もいつの間にか裸になっていた 体育の授業前の着替えの時にしっかり目に焼き付いていた陸の裸を思い出しながら右手を下着を脱いで布団の中で露になった硬くなったそれを、 陸に身体中愛撫されながら、あの綺麗な手でしっかり包み込まれ上下に動かしてもらっていると想像して 夢中で動かした。 「あぁ・・・陸・・・好きだ、好きだ・・あぁ・・ぅんっ!」 妄想の中の陸に普段絶対に言えない気持ちを口に出して言うと、気持ちが溢れ出して止まらなくなり 興奮が抑えきれなくなった時、夢中で動かしていたはち切れそうになった俺のそれは限界を迎え 白濁した液が勢いよく俺の右手とお腹を汚した。 この頃は、セックス自体にまだ深い知識はなく ましてや男同士のやり方なんて知らなかった。 でも陸に見つめられ、キスされたり体を触ってもらう想像だけでも 中学生の俺には毎晩1人でするには十分な興奮をもたらした。 この感情は周りには知られてはいけないし 陸には絶対このことはバレてはいけない 好きな気持ちが溢れてしまわないように この毎晩の自慰行為は必要なものだった。 これで明日もただの親友のフリが出来るのだから。

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