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第11話
その夜、俺は陸が帰ってすぐ部屋の電気を消して
ベッド下棚の奥にしまっているローションとバイブを乱暴に取り出し、布団に潜った。
まだ時間は早いし親も寝ていないけど我慢出来なかった。
親は突然部屋には来ないし1階に寝室がある。
2階は俺の部屋以外、人がいないから大丈夫。
とにかく我慢出来なかった。
俺は陸に後から抱きしめられて耳元で囁かれた興奮を、再度思い出しながら両胸の尖りを両親中指で擦る
「あ・・・」
陸、だめだよ、動揺させないで
俺はもうお前とじゃれ合って平気な時の俺じゃないんだ
ガチガチになった中心の先にある蕾に迷わず
ローションを纏った中指を突き刺した
「んっ・・・」
気持ちいい、気持ちいい
今日参考書を指さしていたあの長い指を入れられている・・・
そんな想像をして 何度も出し入れし、柔らかくする
陸のが中に欲しい
妄想の中でいいから陸と繋がりたい
バイブを入れる事で、陸のものを入れてもらっているんだと 夢を見させて
「陸、すきだ・・・ぁ、ああっ」
陸の名を呼び脳に植え付ける
今奥に推し進めてくる固いものは陸のものだ
妄想して満足するくらいいいだろ?
だからあまり無邪気に俺に触れないで、陸・・・
次の日何も無かったかのように部屋の中心に置かれているテーブルの
俺は陸の向かいに座り問題集を広げた
「あれ?珍しいね」
「え?」
「え?じゃなくて。いつも隣座るじゃん」
「ああ、陸狭いかなって思って」
「大丈夫だよ」
「・・・ほら、そこ冷房当たりすぎてお腹壊すんだよ」
「そうなの?俺はなんともないけどなー」
教える時、となりに座ってた方が教えやすいのに・・・とブツブツ言う陸には構わず俺は問題集に目を通した
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