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第19話変わる

「陸と一緒に住むか別で借りるか、受験終わってから返事してもいい?」 「わかった。とりあえず頑張ろう、受験」 クリスマスの後、そう陸にメールで伝えて、勉強も受験まで各自でやることにした。 俺達は1校しか受けてないので何としても受からないといけない。 今一緒にいたら勉強どころではない。 正直・・・・一緒には住みたいけど でも振られたら気まずくて一緒に居られないから とりあえず告白してから考えようと思う 初詣は一緒に行って 合格祈願のお守りも買って絵馬も書いて 陸と「お互い頑張ろうぜ」と手を合わせて家の前で解散した。 クリスマス以降、3年生は自由登校になり あれから家でも一緒に勉強しなくなってから 斜め向かいの家同士なのにあまり会うことも無くなっていた。 いつもならお互い用があるとすぐ家に言ってたのに メールで済ませることが多くなっていた。 俺は会いたい気持ちをかき消すように ひたすら受験勉強に励んだ たまに告白たら俺達はどうなってしまうんだろうという不安に押しつぶされそうになった時があったが、そんな時は初詣の日に「お互い頑張ろうぜ」と手を合わせた時の陸の手の温かさを思い出して気持ちをなんとか持ち直した。

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