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第22話

「え?」 「ん?」 え? え? いやいや、え??え? 「ん?」じゃねーよ! 「なんで?!」 「健人入ったことないだろ?受験の記念に」 「いやいやいや、なんだよ、ならねぇよ!」 お前は入ったことあんのかよ! と心の中で叫ぶ 「カラオケあるよ」 「それならカラオケ屋行けばいいだろ」 「まあそうか」 「俺らがなんで入るってなるんだよ!」 「まあまあ、とりあえず入ろ。早く入らないと目立つよ?」 帰宅途中のサラリーマンがチラッとこっちを見る 俺は陸に無理やり促されながら状況がまるで理解できないまま入口に足を踏み入れた 陸は部屋の写真パネルにうーんと一通り目を通したあと、1番シンプルな部屋を選び休憩ボタンを押しレシートを持って歩き出した 俺はただ陸について行くしかなかった 何故、陸は俺をラブホに連れてきた? 全然理解ができなくて頭はパニックなのに エレベーターの中で黙って俺の前に立ってる陸の後ろ姿をみてこのありえない状況にさえドキドキしている。 ああ、陸は今までこういう所に彼女と何回も来たことがあるんだろうなと、慣れた様子を見て心臓がギュッとなった

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