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第35話

時間を確認して、今すべき優先事項を考える。 先輩が帰ってくるのは明日の15時。 つまり昼ごはんは終わってるはずだから、準備するなら甘いものの方がいいか? 帰るって一時的なことかな? それとも、帰ってきてくれるのか…? 一応、夕食も先輩の好物準備しておこう。 今の時間は21時だから、買い出しは明日の午前中にするとして…。 先輩との思い出をかき集めて散らかったリビングや寝室を片付ける。 シーツも明日干そう。 先輩来るまでに間に合うかな? 楽しみすぎてヤバい…。 多分今の俺、ニヤけすぎててキモいな。 「あ〜……やばい。ヤバいヤバいヤバい。」 もともと先輩でいっぱいだった頭がパンクしそうなくらい先輩一色になる。 家なんかで会ったら、先輩の許可とか待たずにキスしちゃいそう。 あーダメ。そんなことしたら嫌われるし。 ヤバい。楽しみすぎて今日絶対寝られない。 スマホを開いて、パンケーキの作り方を調べる。 明日のためのリサーチでもあり、邪念を払うために違うこと考えるためでもある。 でもパンケーキの写真見てたら、先輩の笑顔が頭に浮かんで、そしたら頭の中の俺がそんな可愛い先輩にキスして…。 「うわああああ!!邪念消えろ!!!」 先輩のことしか考えたくないのに、先輩のこと考えてたら頭おかしくなりそうなくらい恋しくなる。 好きだ。愛してる。 たくさん伝えたい。 言葉で、体で、俺の全てを使って伝えたい。 「あー……、早く明日になんないかな……。」 先輩を頭から取り払うなんて無理だとわかった俺は、邪念を払うことを諦めてソファに横になる。 スマホを開き、さっき先輩からきたメッセージを読み返す。 『明日、会える?』 ヤバ……。泣きそうになってきた。 淋しい。会いたい。恋しい。 やっと思いが届いたのかと思うと、喜ばずにはいられない。 クッションに顔を埋めて、足をバタつかせる。 もしここに先輩がいたら、「ホコリたっちゃうだろ!」って怒りそうだなぁ。 「へへ…。帰ってきてくれるかなぁ?」 ずっとニヤニヤしてる。 キモすぎる俺。 でもそんなことマジでどうでもいいくらい、明日が楽しみ。 風呂に入っても、ビールを飲んでも、テレビを見ても何しても先輩のことばかり考えてしまう。 もういっそのこと眠って明日が来るのを待とうと、ベッドに入って目を瞑る。 頼むから早く明日になってくれ。 目を瞑ったはいいものの、目も冴えまくりでソワソワしまくっている俺が眠れるわけもなく、浅眠を繰り返して朝が来た。

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