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第117話

何考えてたの、本当に。 エッチなことだったら嬉しすぎなんですけど…。 「み、見たことないやつだなって…」 「うん。最近買った。想像した?」 「〜〜っ///」 想像したんだ(笑) 最近、先輩が格好良いなって思ってくれそうなのを選んで、新しく何枚か買った。 今の先輩の反応だけで、すげー得した気分。 「今度履いたら見せてあげようか?」 「い、いらないっ!」 揶揄ってそう聞くと、先輩は首を横にブンブン振って否定した。 ただの照れ隠しだって分かってるけど。 「……今の傷ついた。」 「えっ…。」 「いらないって、傷ついたなぁ…。」 しょんぼりして見せて伝えると、先輩はオドオドして、困った顔をして、俺の服の裾を掴む。 「う…、嘘だよ……。………見たぃ…。」 「…!!」 先輩は俯いて小さな声でそう言った。 耳まで真っ赤に染まっていて、仕掛けた俺もつられて赤くなる。 「も〜〜〜っ!!大好き!!!」 「ぅわっ?!」 「宇宙一可愛い!!可愛すぎて国宝に認定できるレベル!!」 「???」 頭にハテナマークを浮かべる先輩をぎゅうぎゅう抱きしめる。 あざとすぎて策略なのかと思ってしまうけど、先輩は天然でこれをするから堪らない。 「し、城崎…っ!」 「ん〜?」 「あた…っ、……ぁたってる…から…///」 抱きしめてるから、もちろん硬くなったアレも先輩に当たっているわけで。 そんなこと分かってるけど、だって離したくないんだもん。 「久々に触ってくれる?」 「…っ」 冗談で言ったつもりだったけど、先輩は唾を飲んだ。 でも今急に身体が強張ったし、少しだけ手も震えてる。 まだここまでは無理か…。 「冗談ですよ。触らなくていいから。」 「でも…っ!」 「いいの。先輩が可愛過ぎて誤作動起こしただけ。先輩に無理させてまでしたくないし。」 先輩の手を掴んで、両手で優しく包み込む。 先輩は申し訳なさそうな顔をして、俺を見上げた。 「俺の体が大丈夫になったら、また触れさせてくれる…?」 「もちろんですよ。ずーっと待ってます♡」 「浮気しない…?」 「するわけないでしょ。先輩のことなら10年でも20年でも、なんなら100年先でも待てるよ?」 先輩と以外、する気にならないし。 好きな人と愛し合うことを知った俺は、もう誰とでもなんて考えられない。 先輩としかしたくない。 「俺が治るまで、どうするの…?」 「一人で発散するよ?今もしてるし。あ、でもオカズにくらいはさせてくださいね?」 「っ…///」 「先輩じゃないとイケないから、俺の身体。」 「〜〜〜っ!!」 先輩は俺を突き飛ばして部屋に逃げ隠れてしまった。 夜ごはんの時間はどんどん遅くなり、21時を過ぎてしまった。

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