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第132話

まだ力んでるなぁ…。 完全に緊張は抜けていないようだ。 「やっぱり完全にはリラックスできないかぁ。」 「そ、そんなこと…」 「でもここで一緒に寝たい。俺のわがままに付き合ってくれますか?」 先輩はこくんと頷いた。 先輩を抱きしめたままベッドに横になる。 「疲れちゃったからすぐ眠れそう。先輩は?」 「俺ももう眠い。城崎のお土産話聞きたかったのになぁ。」 「明日いくらでも話してあげますよ。大した話ないですけど。」 「そうなの?」 「うん。ねぇ、先輩。眠れそう?」 「城崎いるから大丈夫。」 先輩はあんなに緊張していたのに、10分と経たずに俺の腕の中で眠ってしまった。 眠れそうとは言ったものの、俺は先輩を目の前にした興奮で眠れるわけもなく、先輩を抱きしめたまま今日のことを思い出す。 今日って先輩、実家に帰ってたんだよな? こんなご機嫌で帰ってくるなんて…。 もしかして……。 いや、もしかしなくても、先輩のご両親が俺との関係を認めてくれた…とか……? 「嘘……。マジ……?」 それなら嬉しすぎるんだけど。 親公認ってこと? え。やべー…。 「先輩……、好き……。」 キス。 しても起きないんだよな、この人。 いいもんね。知らないうちにいっぱいしてやる。 「ん……、ふ…」 「愛してる。先輩、大好き♡」 「ん…」 最近寝てる先輩にこっそりこんなことするのが習慣になりつつあるけど、バレたらヤバいよなぁ。 怒るかなぁ? それともトマトみたいに真っ赤になって、照れ隠しする? 素直に喜んでくれるとかいう択は……ないか。 だって先輩は天邪鬼なんだもんね。 「あ〜〜。好き……。」 何度も愛し合ったベッドで、好きな匂いに包まれて、世界一愛しい人と眠っていたら、反応しないわけがなくて。 俺は張り詰めたソレを先輩のお尻に当てる。 もちろんズボン越しに…、だけど。 擦り付けたい…。 我慢、我慢……。 「……はっ、ツラい……。」 半べそをかきながら、欲に塗れた夜を過ごした。

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