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第135話

先輩が音を立てて俺の内腿に吸い付く。 ちゅぽんっと唇が離れると同時に、俺の内腿には先輩の付けたキスマークが残った。 嬉しい。 「は…っ、先輩……、もっと……」 「ん…」 先輩の髪をくしゃりと握ると、先輩はもう一度俺の内腿に吸い付いてくれる。 気持ちいい…。 「城崎、こっちも…?」 「うん。付けて…?」 気持ち良すぎて声が震える。 先輩は俺の足元でゴソゴソ動き、左の内腿に唇を添えた。 先輩が肌に吸い付く度に、俺は天にも昇る心地で身体を震わせた。 綺麗にキスマークが付くまで計3回。 先輩は満足した顔で俺の足元から体を退けた。 ご褒美…、最高すぎる……。 「はぁ……、これ…、やばい……。」 「お前が頼んだんだろ…。」 「想像以上…。生殺しすぎてツラい……。」 身体が熱い。 息が乱れているのが自分でもわかる。 下着の中はカウパーでベタベタだし、今にも出したいくらいにパンッパンに張り詰めてる。 「抜いてきていいですか…?」 「……うん。立てる?」 「今は…、はぁ…、無理……っ」 立てねぇ。 このままここで出すかと悩んだけど、先輩にそんな醜態晒せるわけもなく諦めた。 先輩はどこかへ走っていったと思えば、帰ってくるなり俺の額に冷えピタを貼ってくれた。 「ありがとうございます…。」 「ごめんな…。」 何で謝るんだよ。 今すげー高揚してんのに、俺。 「謝らないで?俺、今すげー幸せなの。」 「あ…、そーなの?」 「うん…。昇天してるんです…。」 「なんだそれ…。」 先輩は泣きそうな顔で笑った。 あー…、この顔、好きだなぁ…。 「城崎……」 「な…んですか…?」 「好きだよ…。」 唐突な告白。 先輩って、いつも突然。 驚くけど、でもその分嬉しい。 「ははっ…。俺の方が、何十倍も、何百倍も、何千倍も。先輩のこと大好きですよ…。」 「ん…。じゃあ俺は何万倍?」 「ふっ…、じゃあ俺は何億倍ですかね…?」 「ふふっ…」 先輩が俺見て笑う。 俺、息切らしながら何言ってんだ? 先輩と目が合うと、先輩も可笑しかったのか、俺と同時に吹き出した。 「「ふっ…、あはは!」」 愛しい。 愛してる。 願わくば、ずっと俺のそばで笑っていてほしいと、心からそう思った。

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