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第171話
給湯器からお風呂が沸いたアナウンスが聞こえて、先輩と一緒に洗面所へ向かう。
先輩は恥ずかしそうにしながらも服を脱ぎ、すぐにタオルで前を隠して浴室に入ってしまった。
俺も追いかけるように裸になって浴室へ入る。
「先輩、今日は先に湯船ですか?」
「………ぅん。」
いつも頭と体を洗ってから入るけど、今日は恥ずかしいのか先に湯船に隠れていた。
俺は先に頭と体を洗い、湯船に浸かる。
男二人分の体積で浴槽からお湯が溢れ、浴槽ヒタヒタの熱いお湯に癒される。
恥ずかしそうに浴槽の隅で三角座りをする先輩を、抱き寄せて自分の上に乗せた。
今日は入浴剤も入れてないから、先輩の全部が丸見えだ。
「可愛い。」
「……っ///」
「ここ、前に一人で剃ってくれたんでしょ?」
「ちょっ…!?」
陰毛に触れると、ほんの少し伸びていてチクチクする。
本当は剃りたくないはずなのに、こんなことしてくれるのは…。
「俺のためでしょ?」
「……他に誰のためにするんだよ。」
「大好き♡」
湯気と恥ずかしさ両方に襲われて、先輩は真っ赤に頬を上気させる。
すぐに照れて赤くなるところがまた可愛いんだよな。
際どい部分に触れていると、先輩は耳まで真っ赤にして俯いた。
「あんま…っ、触んな……。」
「ん〜?」
「……っ」
聞こえないふりをすると、それ以上は言ってこなかった。
足の付け根を指で撫でて、時々親指で指圧する。
先輩は時々官能的な甘い吐息を吐きながら、ふるふると身体を震わせていた。
よかった。勃ってる…。
緩く勃ち上がる陰茎を見て、俺の愛撫でも興奮してくれているのだと安心した。
いつもなら言葉責めしたくなるところだけど、そんなことしたら俺が我慢できそうにない。
那瑠のことはきっと明日解決できるとして、あとは先輩の心の準備ができるまで手は出さないように、俺が頑張らないと…。
「は…ぁっ、のぼせる……」
「あ…。ごめんなさいっ!」
「頭洗って…」
「はい!お身体も洗わせて頂きます…!」
ただでさえ病み上がりの先輩を、風呂で赤面させまくった挙句に興奮させ、ついにはのぼせさせてしまった。
先輩の体を支え、下心を消して全身を洗う手伝いをする。
鎮まれ、鎮まれ、鎮まれ…。
心の中で自分自身に言い聞かせて、何とか先輩の頭からつま先まで綺麗に洗い上げて浴室から出た。
先輩は疲労も相まって、スポーツドリンクを飲んだあとすぐに眠りについてしまった。
眠ってしまった先輩の隣に寝転び、髪を撫でる。
スマホが通知を知らせていて確認すると、さっき麗子ママに送ったメッセージの返信が来ていた。
明日、那瑠を呼び出して欲しいとお願いしたのだ。
場所と時間はいつでもいいと伝えたので、向こうの都合のいい時間が送られてきた。
13時、cafeカフワ。
調べると、どうやら会社の最寄駅にあるカフェらしかった。
なんでこんなところ…?と思いながらも、とりあえず了解のメッセージを飛ばした。
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