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第184話
いやいやいや……。
「大丈夫じゃないから。二ヶ月以上シてないのに、いきなりできないから。俺も途中でやめられる自信ない。だから今日はダメ。」
「でも、これ……」
先輩は俺の下腹部を見つめた。
ガッチガチにそそり勃った俺のペニス…。
心配してくれてるのはありがたいけど、これを先輩の中に挿れるのだけは本当に今すぐってのは無理。
慣らすのに数日はかかる。
指一本ですら狭くて断念したのに、本当何言ってんだか…。
「どうにでもなる。俺は大丈夫ですから。」
「城崎……」
「なんですか…?」
「俺も……だよ…。」
「え?」
先輩は小さい声で何か呟いた。
今なんて…?
もう一度聞こうと耳を傾けると、右腕をぐいっと引っ張られた。
手のひらに感じる、熱くて硬い男の象徴。
それが先輩のものだと、頭が理解するのに数秒かかった。
「俺だって限界だよ…。」
「は…、え…、あの……っ」
「どうにかしろよ…。」
「〜〜〜っ!!」
なんという殺し文句。
そんなこと言われてじっとしていられるわけもなく、先輩の唇にしゃぶりつく。
先輩のズボンのウエストゴムに親指を掛けて一気に下ろすと、ぶるんっと勢いよくペニスが現れた。
「嫌だったら言ってください…っ」
先輩のものに自分のを重ねる。
先同士でぶつかり合っては、お互いの先走りでぬるりと滑る。
もどかしくて手のひらで包むと、先輩は大きく震えた。
「ひっ…ぅ」
「ふ…っ、……ッ」
わざとらしく音を立てて扱くと、聴覚も犯されて快感が高まる。
先輩は首を横に振って、可愛い声を上げた。
「あっ…ぁあっ♡城崎っ♡はっぁ…♡」
「ごめん…。止まんない…」
「ああぁっ♡イクッ♡♡イク……〜〜っ!!」
パタタッ…と先輩の先から白濁が飛び出る。
早いな…。
シてなかった反動なのか、達するまでの時間がすごく早い。
感じてる顔、すげー可愛い。
キスすると応えてくれるけど、それどころじゃなさそうに唇を離しては浅い息をする。
「あっあ♡イッてるっ、イッたからぁっ…!」
「ごめん…っ、もうちょっと…」
射精直後の先輩のペニスを擦り続ける。
俺がイキたいっていうのもあるけど、多分先輩はこれが気持ちいい。
賢者タイムに扱かれるなんて、普通ならキツイけど。
扱く手のスピードを早めると、先輩は体を逸らしてビクンッと跳ねる。
「あああっ♡城崎っ、城崎〜〜っ………♡♡」
えっろ……。
泣きながら俺の名前を呼ぶ先輩が可愛くて、愛おしくて、もうこのまま抱き潰してしまいそうになる。
「アッ!イクッ!!イクッ!!」
「いいよ、いっぱい気持ちよくなって…。」
3回目。
先輩は呼吸のリズムを乱しながら、もうないに等しい精子を放つ。
俺も…。
「イクッ……!」
「あっあっ…、城崎ッ♡イクッ♡イク〜〜〜ッッッ♡♡」
俺が射精したのとほぼ同時に、先輩の先端からプシュッ……と弾けるようにサラサラの液体が放たれた。
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