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第185話
先輩はぐったりと俺に体重を預ける。
ぼーっと一点だけを見つめてて、放心状態なのだとすぐに分かった。
潮吹き…、可愛かったな……。
久々だからここまでは無理かと思ったけど、最後まで気持ちよくなってくれてよかった。
でも、やりすぎた…?
数ヶ月ぶりなのに、我慢効かずに好き放題してしまった。
近くに置いていたタオルで、ベタベタになった先輩の体を拭いていると、先輩はハッとしたように自分の体を見下ろした。
「俺……」
「無理させてごめんなさい…。」
反省して謝ると、先輩は俺を抱き寄せた。
耳に先輩の唇が触れてドキッとする。
「気持ち…よかった……?」
小さな声でそう尋ねられる。
え、エロすぎる……。
「……すげぇ気持ちよかったデス。」
思わずカタコトで返事する。
先輩はそんな俺を見てクスクス笑った。
う〜……、好き……。
「ちょっと新しいタオルとってきますね。」
先輩を抱きしめてからソファに横たわらせ、リビングから出る。
先輩の体液でぐっしょりと濡れたタオル。
もしかしてこのタオル、先輩とのエッチの結晶…?
いや、ダメダメ。洗わなきゃ…。
泣く泣くタオルを水洗いして洗濯機に入れ、新しいバスタオルを持ってリビングに戻る。
先輩は顔を赤くしたり青くしたり、なんだか落ち着かない様子だった。
「先輩?」
「あっ…、ご、ごめん!」
声を掛けると開口一番謝られた。
理由が分からなくて首を傾げると、先輩は俯いて言いたくなさそうにボソボソ呟いた。
「ソファ、すげー汚した…。」
「あはは。そんなの気にしてたんですか?大丈夫。手入れしときます。」
なんだか悪いことした後のペットみたい。
いや、なんなら悪いことしたのは俺じゃね?
潮吹いちゃうくらいしつこく責めちゃったし。
シュンとした先輩にバスタオルをかけて、お姫様抱っこをして寝床に運ぶ。
「怒んねぇの…?」
「え?怒る理由ありますか?」
むしろ上手にイケましたって褒めてあげたいくらい。
そんなことしたら恥ずかしがってしばらく触らせてくれないかもしれないから、絶対言わないけど。
「高かったじゃん…、あのソファ…。」
「手入れしたらなんとかなるでしょ。それよりも、先輩も気持ち良くなってくれてよかった。」
「俺のこと、甘やかし過ぎじゃね?」
「え〜。そうですか?」
いっぱいキスしてたら、先輩は困惑したようにそう言った。
俺は先輩を甘やかすために生まれてきたからな〜。
今日は抱きしめて寝たいな…。
「あ、そうだ。先輩、今日はどっちで寝る?」
「…………ベッド。」
「やったー♪じゃあソファ軽く手入れしてから、俺もすぐに行くから、先輩は先に寝ててくださいね。」
鼻歌を歌いながら寝室に入り、先輩をゆっくりベッドに下ろす。
着替えも一緒に置いて、さっきの片付けをするためにリビングへ戻った。
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