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第190話

14時半。 急いで家に駆け込む。 「先輩っ!」 靴を脱ぎ散らかしてリビングまで急ぐと、先輩はソファで気持ちよさそうに眠っていた。 「はぁ〜……。よかった……。」 よかった、家にいてくれて…。 また出ていってたりしたらどうしようって、本当に気が気じゃなかった。 先輩の頭を撫でると、無意識だろうけど俺の手に擦り寄ってくる。 可愛い……。 しばらく先輩を撫でたあと、手を洗うために洗面所へ行くと、俺は手洗い場を見て言葉を失った。 白く汚れたタオルと、俺の部屋にしまってあるはずのディルド……。 後で洗うつもりだったのか、べったりと精液が付いていた。 え…、いや…。 え………? もしかして…、いや、もしかしなくても、あの電話越しの荒れた息遣いって……。 言われてみれば、少し熱っぽい声だった気も……。 「マジ……?」 ディルドを手に取って、ゴクンと唾を飲む。 先輩はこれを何に使ったのか…。 普通に考えたら、尻……だよな……。 えぇ…、俺我慢したのに…。 それとも俺のため? 俺を受け入れるための準備…的な……。 「あ〜……、落ち着け。落ち着け、城崎夏月…。」 自分自身に言い聞かせ、ディルドを洗って消毒し、玩具箱にしまう。 タオルは綺麗に手洗いし、ベランダに干した。 さて……、この可愛くて堪らない人どうするか…。 甘やかす?それとも、お仕置き? はたまた、何も見なかったフリしとく? 悩みながら先輩を見つめて前髪を触っていると、瞼がぴくぴく動いて、うっすらと目が開いた。 「起きた?」 「………っ?!!?!」 俺に気づいて、目を丸くする。 時計を見て、俺を見て、また時計を見て。 まさかこんな時間に俺が帰ってくるなんて思いもしなかったんだろうな。 あぁ…、見なかったことになんてできない。 意地悪したくなってきた。 「な、なな…、何でっ…?!!」 「心配で早く帰ってきちゃいました。」 「で、でもっ!まだ15時前だぞ?!」 「うん。」 ソファに寝転ぶ先輩の上に跨った。

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