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第192話
先輩を組み敷いて、顔の横で手を押さえつけた。
フーッ、フーッと興奮して呼吸が荒くなる。
「先輩…、ごめん。」
「んっ…」
ぶつけるように唇を重ねる。
ガチ…と歯がぶつかり、唇が切れた。
小さな痛みなんて全く気にならなかった。
「はっ…、ごめん…、余裕ない…っ」
「んっぁ、んん…、んぅ…っ」
舌を絡めて深い深いキスをする。
漏れるような息も、先輩の全てが愛おしい。
熱くなった自身を先輩の腹部に押し付けると、先輩は嬉しそうに目を細めた。
「城…崎っ、触って…、んんっ!ぁっ♡」
「っ…、あんま煽んないで…」
「ぁっ♡あ♡城崎っ…、はっぁ…」
先輩を押さえつけていた手を離し、下へと移動させる。
下着の中に手を入れると、ムワッと温かくて、先端からは先走りが溢れ出していた。
先輩も感じてくれてる。
優しく包んで慣らした後、緩急をつけて扱くと先輩は喉を反らせた。
「ふっ…ンンっ♡は…っぁ♡」
先輩は自由になった手を俺の後頭部に回した。
キスがもっと深くなって、時々息継ぎのために一瞬離れては、すぐに激しく絡み合う。
愛おしい。
一緒に過ごす時間が長くなればなるほど、先輩への愛が大きく膨れ上がっていく。
俺やっぱり、ずっと一緒にいたい。
もし俺といてこの先不幸になると分かっていたとしても、俺は先輩を離してあげられないかもしれない。
顔を見たくなって唇を離すと、先輩はポロポロと涙を流していた。
「えっ…!?い、痛かった?嫌だった?」
「違…っ、嬉しくて……」
「え?」
「城崎、好きだよ…。もっと触って…」
涙を流しながら微笑む先輩を見ていたら、なんだかもう堪らない気持ちになった。
さっきまで興奮して焦っていた気持ちが浄化される。
下心ではなく、心の底から先輩のことを気持ちよくしてあげたい。
どうしたら怖がらせずに快感だけを拾ってくれるのか、教えてくれたら早いんだけど、きっと先輩は恐怖を感じてたとしても我慢するだろう。
だから、できるだけ慎重に…。
「昨日と同じように触ってもいいですか?」
「…ぅ…んっ」
自分のズボンもずらし、昨日と同じように竿を重ねて両手で包む。
気持ちよさそうに目を閉じるのが可愛い。
「気持ちいい…?」
「ん…っぁ、もっと…」
先輩は手を俺の上に重ね、激しく擦った。
あぁ…、これやべー……。
「はっ…はっぁ…♡城崎っ♡もっとシて…っ」
「エロすぎ…っ」
「はぁっ…、ぅ…、イク…、イクゥ…♡」
パタタ…っとお腹に飛んだ。
昨日から出してるからか、先輩の精液は少し薄まってきている。
それはたくさん感じてくれた証拠のようなものだから、俺は嬉しかった。
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