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第198話
「先輩、先にシャワー浴びますか?汗かいて気持ち悪いでしょ。」
「え、あ…。じゃあ、うん。」
荷物を置いて先輩に尋ねる。
先輩が風呂に入ってる間に、下心を消す作戦。
それでも治まらなかったら、水でもぶっかかってればなんとかなるだろ。
「城崎…」
「ん?」
「一緒に…入る……?」
「へっ?!!」
ツン…と服の裾を引っ張られ、何かと思って振り返ると、先輩が頬をピンクに染めて恥ずかしそうにそう聞いた。
ヤバい。
計画が全部潰れる。
でも先輩の誘いを断るなんて、俺には……。
「いいんですか?」
「うん。」
「じゃあ、よろしくお願いします。」
できるわけないだろ。
抱き寄せると、先輩は安心したように息を吐く。
前まで過呼吸起こしてたのに、今じゃ俺が抱きしめるとこんなにも安心してくれるんだもんな。
仲直りできて本当によかった…。
腕の中にいる先輩を見下ろすと、先輩は俺の目をじっと見つめた。
クソ可愛い……。
「んっ…」
キスをすると、先輩はくぐもった声を出す。
首筋から肩にかけて撫でるように触れると、目尻がとろんと垂れる。
「先輩…、脱がせてもいい…?」
「…ぅん…」
耳元で甘えるように尋ねると、先輩は小さく頷く。
恥ずかしそうに俯いているけど、脱ぎやすいように協力してくれるのがこれまた可愛い。
頭のてっぺんから足の先まで、先輩を隠すものは何もなくなった。
肌色が多すぎて目の毒だ。
あまり見すぎると、先輩も恥ずかしがるし、俺もヤバい気がする。
服を脱いで、先輩の腕を引いて浴室へ入った。
「んっ、ふ…」
「はっ…」
シャワーで汗を流しながら、先輩の唇を貪る。
邪魔な前髪を右手で掻き上げると、先輩は顔を赤くした。
これ、もしかしてキュンってしてくれた…とか?
それなら嬉しすぎるんだけど。
「先輩、好きです。大好き。」
「お、れも……っ」
頑張って息継ぎしながら気持ちを伝えてくれるのが堪んない。
どうしても腰が揺れ、時々アツいのがぶつかった。
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