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第202話
「…ぁ、はっ…、ぁ"ぅ…」
先輩の声が若干枯れてきて、俺は手と口を止めた。
やりすぎた……。
「はぁ…はぁ…」
先輩は息切れして仰向けのまま脱力していた。
隣に寝転んで、先輩の耳朶をぷにぷに触る。
「あ〜…、最高……。」
心の声が漏れてしまい、慌てて両手で口を塞ぐと、先輩はチラリと俺の方に視線を向けた。
慌てて取り繕うように先輩の髪を撫でると、目を閉じて大人しくなる。
「ごめんね。先輩が可愛すぎて止まんなかった…。」
「謝んなよ。気持ちよかった…から…。」
「本当っ?!」
恥ずかしそうに小さく頷いた先輩を見て、嬉しくて足をバタつかせた。
ちらっと先輩を見ると、俺を見て笑ってた。
やば〜、幸せすぎる…。
「先輩の乳首、ぷっくりしてて可愛いです♡」
「誰がしたんだよ。」
「俺〜♡」
「ちょっ…!?」
乳首をピンッと指で弾くと、体がビクンッと跳ねる。
先輩が睨んできたけど、ただ可愛いだけだ。
くすくす笑っていると、先輩はハッとした顔で首を横に振っていた。
一体何考えたんだろう?
見つめていると、先輩も俺を見て口を開いた。
「つーか、なんでホテルだったんだよ?家でもよかったじゃん。」
「え〜?そりゃ、ホテルの方が先輩が積極的だから♡」
「は、はぁっ?!」
「開放感があるのかな?いつもよりいっぱい喘いでくれるし♡」
自覚がないらしく、俺に言われて顔を真っ赤にする先輩。
本当可愛い〜…。
「先輩真っ赤で可愛い♡」
「……るさぃ…」
「今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました!」
お礼を伝えると、先輩は俺を抱きしめて、胸元に顔を埋める。
「俺も。すげー楽しかった。ありがとう。」
「ははっ!どういたしましてっ!」
小さい声でお礼を言われる。
嬉しい。可愛い。大好き。
頭を撫でていると、先輩はちらっと目線を上げる。
「ホテルって休憩でとった?一泊?」
「家でゆっくり寝たいから休憩にしましたけど、泊まってもいいですよ?変更してきましょうか?」
「ううん。帰る。」
「じゃあもうちょっとゆっくりしたら帰ろっか。先輩、チュー♡」
「ん…っ」
先輩の顎をあげて顔を俺の方に向かせる。
優しいキスから、息が苦しくなるほど激しいキスへ。
何度しても飽きない、むしろどんどんこの人のことが好きになる。
先輩からも俺を求めてくれて、先輩が音を上げるまでずっとキスしていた。
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