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第205話

「ホテルでも言ったけど…、気持ちよかった…よ…。」 「本当?無理してない?」 「してない。…ていうか、気持ちよくなかったらあんなに声出さねぇし…。」 乳首を触っていた時のことを思い出す。 『ひっぁ…!あっ、ゃっ、城崎っ!あっぁ♡』 『あっ…はぁ♡あっぁ♡やだぁっ…』 『い"ぁっ♡♡』 『あっあ♡やだぁっ!城崎ぃっ、あぁっ♡』 うん…。 思い出しても下半身にクるくらい可愛かった。 前までの俺なら、嫌だったって言われても信じないくらい。 「たしかに先輩、すげー喘いでた。」 「喘いでたとか言うな!」 「俺の脳内にしっかり録音されてるんですよ。」 「今すぐ消せ!」 無理難題を押し付けてくる先輩に苦笑する。 可愛いな…。 あー…、すげー好きだ…。 何でこんなに好きなんだろう? 「先輩…」 「次は何だよ?」 「もう一回ここ、触っていい?」 「ひぁっ!?」 服の上から先輩の乳首を指でさす。 布越しにもくにっと触れるのがわかるくらい、まだ勃起していた。 先輩のエロ乳首め…。 「今日はもうダメ!」 「今日は?じゃあ明日ならいいんですか??」 「………」 無言の返答。 だけど、この反応はどうやらOKらしい。 素直に触ってほしいって言わないのが、先輩らしくて本当可愛い。 「嫌なら諦めますね。」 「えっ…?」 「俺も先輩第一に考えるって改めて思ったし、先輩が嫌なら我慢します。」 「え…、いや……」 「さて、今日はもう寝ましょうか。」 俺に跨る先輩を抱きしめて目を閉じる。 何か言いたげに黙ってしまった。 ちょっと意地悪しすぎたか…? 「………城崎っ!」 「ん?………え?!」 右手を掴まれたと思ったら、その手は先輩によって、先輩の服の中に突っ込まれた。 この状況…、何?! 「せ、先輩……?」 「………」 「あの…、俺の指先に…、その〜…」 「…………」 「当たってるんですが…。」 指先にぷくりと勃起した先輩の乳首が触れる。 だって仕方ない。 この状況を作ったのは先輩だし! 「………触って!」 「へ?今日はダメなんじゃ…?」 「……好きなだけ触っていいから。」 「ほ、本当に?」 「俺は城崎のものだから…。だから、いつでも城崎の好きなようにしていいってこと…だから…。」 俺の先輩。 俺だけの先輩。 少し意地悪しただけのつもりだったのに、先輩はあまりにも健気で可愛くて、俺は服の中から手を出して、先輩を力強く抱きしめた。 「先輩、大切にします。」 「………」 「大好きです。何があっても愛するって誓うから、俺だけの先輩でいてください…。」 「………城崎も俺のだけでいてくれる?」 「もちろんです!」 自信がなさそうにそう尋ねる先輩を、不安が全部消えてしまうくらい力いっぱいに抱きしめた。 しばらくして先輩は、俺の腕の中で気持ちよさそうに眠っていた。

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