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第212話
「やっぱり薄いのだとダメですね〜…。」
帰って早速、先輩の乳首にニップレスを付けてみた。
布地のものは薄くて効果なし。
Tシャツ越しにもツンっと乳首が起っているのが分かった。
シリコンタイプのものを箱から取り出すと、先輩はギョッと目を見開いた。
「嫌だ!」
「どうして?」
「俺は男だぞ?!」
さすがに抵抗があるらしく、布バンに近いニップレスは貼らせてくれたが、シリコンタイプのいかにもって物はどうやら嫌らしい。
「だって隠せないんだから仕方ないでしょ。フラットなやつ買ってきましたから。」
「嫌だ…。」
「じゃあ乳首勃起させたまま職場に行くんですか?許しませんよ、俺は。」
「うぅ…。」
どう頑張ってもピンっと起った先輩の乳首。
何が何でも隠す。
「笑わない…?」
「笑わないですよ。俺以外に見せないし。」
「………じゃあ、つけて。」
先輩は覚悟を決めて、Tシャツをたくしあげて俺に胸を曝け出した。
シリコンタイプのニップレスを乳首の上から貼り付けると、あれだけ主張していた乳首の存在が消える。
「よかった。これなら大丈夫そうですね。」
「変じゃない…?」
「変じゃないよ。ほら、シャツ着てみて?」
シャツを着せると、乳首が目立つことはなかった。
ただフラットタイプとはいえ、シリコンの厚み分、若干胸が張ってるように見えなくもない…。
気になる程でもないから、先輩には黙っておこう。
「乳首の件も解決したし、明日に備えて寝ますか。」
「うん…。」
「お風呂沸かしてきますね。」
「一緒に入るよな?」
「入りたいけど、もうエッチなことは終わりですよ?」
「……………」
「キスはたくさんしてあげる。」
「わかった…。」
少し不満げな顔だったけど、キスはすると伝えたら納得してくれた。
お風呂ができて、一緒に浸かる。
俺に跨り、肩に手を置いて唇を重ねる。
なんだか先輩、日に日に可愛くなっていくよな…。
昔ネットで見た、乳首をいじりすぎると女性ホルモンが分泌されて、心身ともに女らしくなってしまうっていうのはあながち嘘でもなかったのかもしれない。
「明日仕事嫌だな〜。」
「なんで?」
「だってみんなの前じゃ、先輩にベタベタ触れないでしょ?」
「なにそれ…。」
そっけない返事なのに、先輩の口元は少し緩んでいた。
嬉しかったのか?
「まぁ行く前と帰ってから、いっぱい触りますけどね〜。」
「んっ…、ちょっと…!」
「キスはするって言ったでしょ?」
「ふ…んん…っ」
抱きしめて深いキスを繰り返していたら、いつのまにか先輩は俺の腕の中でヘタっていた。
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