230 / 242

第230話

仕事が終わり、家に着いた頃には19時を少し過ぎていた。 「ただいま。」 「おかえりなさい。」 扉を閉め、先輩を抱きしめて唇を重ねる。 気持ちが高揚して、お互いに舌を絡め合う。 「んっぁ…」 「どうしよ…。今すぐ先輩のこと愛したい…。」 既に俺の下半身は臨戦態勢だ。 でも帰ってきたばかりで、食事も風呂もまだ。 食事しないと朝までもたないだろうし、こんな汗かいた身体、先輩に触らせられない。 「いいよ…?」 「いや、ダメでしょ。お腹空いてるし、汗流したいでしょ?俺、先輩を寝室に連れ込んじゃったら、明日まで逃す気ないよ?」 「ふっ…、あはは!じゃあ先に色々済ませるか。」 「そうしてください…。」 先輩は笑いながらリビングに向かった。 笑い事じゃなくて、マジで離す気ないんだけど。 分かってるよな…? 料理をする時間すら惜しくて、スーパーで買った惣菜を皿に盛り、十数分で食べ終える。 「城崎、風呂入ろ。」 「はい。先輩…、脱がせてもいい?」 「いいよ。」 先輩に腕を引かれて脱衣所に行き、先輩のシャツを丁寧に脱がせる。 インナーを脱がせると、ニップレスに覆われた乳首のご登場。 「これも外しますね。」 「んっ…」 痛くないようにゆっくりと剥がすと、ピンクに熟れた乳首がぷるんっと姿を現した。 これでもだいぶ腫れは引いた方だ。 「せっかく腫れ引いてきたのに、また悪化させちゃうかも。」 「い…ぃょ…」 またそういうこと言う。 多分ベッドの上で無意識に弄り回しちゃうんだろうな、俺のことだから。 今夜…、抱いてもいいんだよな…? 昨日の会話、夢じゃないよな…? 深呼吸して先輩を抱きしめる。 「緊張してきた…。先輩、全部俺にください。」 「うん。あげる。城崎になら全部やるよ。」 先輩の肌、めちゃくちゃ綺麗だ…。 興奮して、頭おかしくなりそう。 キスをしながら、勃起したペニスを押し付け合う。 「は…っ、やば…。」 「城崎…、んんっ…」 「好き。愛してるよ、先輩…」 先輩の足の力が抜け、ガクンと膝折れする。 (わき)とお尻をしっかり支えて、先輩を抱きしめた。 先輩は蕩けそうな目で俺を見つめて、首筋にちゅっと吸い付いてきた。 擽ったいけど、多分キスマークをつけてくれてるんだと思う。 「付きました?」 「うん。上出来。」 「ほんとだ。綺麗につきましたね。」 鏡を見ると、首筋に小さい紅い痕が残っていた。 俺が先輩のものである証。 嬉しくて少しニヤけた。

ともだちにシェアしよう!