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第239話

中は(うね)り、俺のものを搾り取るように締め付ける。 先輩は涙を流しながらも、恍惚(こうこつ)とした表情で息をする。 その様子を見て、少なくとも痛みだけではなく、ちゃんと感じてくれているんだと嬉しくなった。 「綾人、気持ちいい?」 「はっぁ…!あっ!待って…!待って、城崎!!」 「やだ。待てない。」 ズルズルと引き抜き、前立腺のある部分にカリがかかるように腰を振る。 「あっぁ♡そこっ…!そこ、ダメ…っ!」 ちょうど良いところに当たっているんだろう。 強烈な快感に耐えかね、先輩はイヤイヤと首を横に振りながら、俺の背中に爪を立てる。 ゆさゆさと腰を振ると、先輩の身体が反って、声ならぬ声を上げる。 可愛い。 愛おしい。 キスすると、中がぎゅぅっと俺を締めつけた。 「しろ…、さき……」 「ん?」 「気持ちいい…?」 こんな時まで俺のことばかり。 気持ちいいかなんて、そんなの当たり前じゃないか。 こんなにも心も身体も満たされて、気持ちいいなんてものじゃない。 このまま死んでいいと思えるくらい幸せだ。 「もちろん。すげー気持ちいいし、心も体も満たされまくってますよ♡」 そう伝えると、先輩は嬉しそうにぽろりと涙を流した。 先輩の髪を撫でると、俺の手に擦り寄ってくる。 「全部()()ったよ。」 「ほ…んと……?」 「うん。頑張ってくれてありがとう。」 先輩の目尻から溢れる涙を唇で掬う。 こんなに胸がいっぱいになるなんて。 「動いていい?」 首を傾げてあざとく尋ねると、先輩は首を縦に振った。 指を絡めて手を繋ぎ、ゆっくりと腰を動かす。 先輩をじっと見つめていると、先輩は目を開けた瞬間に俺と目が合い、驚いたように目を逸らす。 「み、見ないで…」 「なんで?」 「は…、恥ずかしい…からっ…、あぁっ!」 可愛すぎて反則。 擦り上げるように腰を動かすと、予想以上の反応があって嬉しくなる。 繋ぐ手に力がこもっていて、快感を逃す方法を探しているのだと思うと、それすらも可愛い。 「気持ちいいね。」 「き…もちぃっ…、もっと…」 「ここ?」 「ああぁっ♡♡」 またさっきと同じように前立腺を揺さぶると、背を浮かせ甘い声を上げた。 良い所を突くたびに中が締まり、気を抜くと全部持っていかれてしまいそうだ。

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