239 / 242
第239話
中は畝 り、俺のものを搾り取るように締め付ける。
先輩は涙を流しながらも、恍惚 とした表情で息をする。
その様子を見て、少なくとも痛みだけではなく、ちゃんと感じてくれているんだと嬉しくなった。
「綾人、気持ちいい?」
「はっぁ…!あっ!待って…!待って、城崎!!」
「やだ。待てない。」
ズルズルと引き抜き、前立腺のある部分にカリがかかるように腰を振る。
「あっぁ♡そこっ…!そこ、ダメ…っ!」
ちょうど良いところに当たっているんだろう。
強烈な快感に耐えかね、先輩はイヤイヤと首を横に振りながら、俺の背中に爪を立てる。
ゆさゆさと腰を振ると、先輩の身体が反って、声ならぬ声を上げる。
可愛い。
愛おしい。
キスすると、中がぎゅぅっと俺を締めつけた。
「しろ…、さき……」
「ん?」
「気持ちいい…?」
こんな時まで俺のことばかり。
気持ちいいかなんて、そんなの当たり前じゃないか。
こんなにも心も身体も満たされて、気持ちいいなんてものじゃない。
このまま死んでいいと思えるくらい幸せだ。
「もちろん。すげー気持ちいいし、心も体も満たされまくってますよ♡」
そう伝えると、先輩は嬉しそうにぽろりと涙を流した。
先輩の髪を撫でると、俺の手に擦り寄ってくる。
「全部挿 入 ったよ。」
「ほ…んと……?」
「うん。頑張ってくれてありがとう。」
先輩の目尻から溢れる涙を唇で掬う。
こんなに胸がいっぱいになるなんて。
「動いていい?」
首を傾げてあざとく尋ねると、先輩は首を縦に振った。
指を絡めて手を繋ぎ、ゆっくりと腰を動かす。
先輩をじっと見つめていると、先輩は目を開けた瞬間に俺と目が合い、驚いたように目を逸らす。
「み、見ないで…」
「なんで?」
「は…、恥ずかしい…からっ…、あぁっ!」
可愛すぎて反則。
擦り上げるように腰を動かすと、予想以上の反応があって嬉しくなる。
繋ぐ手に力がこもっていて、快感を逃す方法を探しているのだと思うと、それすらも可愛い。
「気持ちいいね。」
「き…もちぃっ…、もっと…」
「ここ?」
「ああぁっ♡♡」
またさっきと同じように前立腺を揺さぶると、背を浮かせ甘い声を上げた。
良い所を突くたびに中が締まり、気を抜くと全部持っていかれてしまいそうだ。
ともだちにシェアしよう!