「あっ、、ミハエル…、、ああ、、ぐっ。」 すぐにランゲが腰を擦り付け、ミハエルを強い力で抱き締める。 「ランゲ、ダメです、貴方は動いてはいけない…ああ、ランゲ。」 言葉で止めても、2人の腰が揺れる。 「ミハエル、…、ミハエル、ミハエル！」 ランゲが体を起こし、ミハエルの足の間に陣取る。 ブルンと震えて顔を出した2人の熱く腫れたペニスに指を絡め、扱きあげる。 「ん、あっ、ダメ、アア、ランゲ、、ア…。」 「ああ、、う…、、ミハエル…。」 2人の視線が絡む。 ランゲがゆっくりと顔を寄せてくるのを、ミハエルは切なそうに、嬉しそうに目を潤ませた。 「あっ、ランゲ…、、ランゲ、ん…。」 恐る恐るという風に、唇が重なる。 ああ…、いけない、のに…。 軽い口付けが柔らかく繰り返され、扱きあげる手が早まれば、ミハエルの体はすぐに震えが止まらなくなってしまった。 「あっ、ランゲ…、ん…、、ん…。」 ランゲがその手を緩め、ミハエルの膝を抱えた。 まるで性交するような恥ずかしい体制。 性器も、不浄な後口も丸見えだ。 「あっ…、こんな、……ランゲ…。」 ああ…、なんて、罪深い…。 曝されたそこへ、ランゲが深く腰を合わせる。 「ミハエル、ああ、ミハエル…。」 熱い2人の欲が大きな手の中で擦り合わされて、水音が立ち始めた。 「…ランゲ、ん…、あっ、ンンッ、あっ、ラン…、ウン…。」 ランゲの舌が、ミハエルの唇を舐めた。 こんな…、、ああ…。 罪の意識を抱えながらも、その舌を迎え入れるミハエル。 恐る恐る舌を動かし重ねてゆけば、ランゲの舌が更に入り込む。 チュクチュクと目眩のするような音を立てて、ミハエルの舌を、歯列を、上顎も、舌の裏もランゲの舌が這い回る。 顔を少しでも離せば糸を引き合うのを、ミハエルの唇が追うように重ねられた。 「ああ、ミハエル、ミハエル…。」 名を呼ばれて目を開ければ、至近距離で黒い瞳に見つめられて、胸が震えた。 ランゲがミハエルの足を深く抱え、額を合わせられる。 「ミハエル…、ああ、もう隠している事など出来ない。ミハエル、愛してる、ミハエル…。」 ハアア、とミハエルの息が震えた。 「ああ、ランゲ…、私、私…、ア！…アア、ン、ッンン…、ラン、ンウ…。」 ミハエルの答えを恐れるように、ランゲが口付けを深くし、2人のものを大きな手で包みながら激しく腰を振る。 すぐに息を詰めて吐き出されたそれを、ランゲはミハエルの後口に塗った。 「アッ、だめっ、そんな…、あっ、、あっ、あっ、アア、ランゲ、アアア！！、う、ンン！」 ヌチヌチと指先が入り込むとミハエルの声が高くなり、ゆっくりと抜き差しを繰り返されながら、やがて長い指がミハエルの体に沈んだ。 内壁を這うようにして撫でられる。 コリ… 「アア！」 ランゲの指が中のシコリを刺激すると、ミハエルの腰がビクリと跳ねた。 ああ…、、不浄で快感を、得るなんて…。 「ミハエル、ミハエル…。」 ランゲが嬉しそうに柔らかく口付けながら、ソコを優しくさすっていく。 「あっ、アッ、アアッ、アン、、ンッ、ンンウ！」 高い声も飲み込まれて、ミハエルは喘ぐ事さえできないまま、その刺激に翻弄された。 それでも…、貴方となら…。 やがて、指が増えれば、ミハエルの腰が指に合わせてねっとりと淫佚に動き始め、高い声が絶え間なく響いて、その快感をランゲに伝える。 指を抜かれれば、ミハエルの慎ましやかな蕾は真っ赤に色付いてハクハクと喘ぐように開閉した。 それでも、まだ足りないとばかりに、指は中に入って行く。 中で指を開かれる度そこに空間が広がり、満たして欲しいという欲が大きく育っていく。 何度も、何度も…。 熱くて、切なくて、嬉しくて、もっと欲しくて。 ミハエルの震える指先が、ランゲの頬に触れた。 色事と縁のない世界で生きてきたミハエルに、ランゲを誘う言葉など分かる筈もない。 「…、ラ、ラン…ゲ…、あう……。」 口を開けては鳴き、閉じてはその名を繰り返すばかりのミハエル。 目尻の涙も舐め取られて、もうどうしようもなく切なくて、切なくて、ミハエルは精一杯、啄むような口付けをした。 ランゲが目をすがめて、すぐに深い口付けで応える。 ランゲの太い指が抜かれると後口がヒクヒクと蠢き、熱く固いモノが入り口に擦り合わされると、はあと熱い息が吐かれた。 「あ、ランゲ…、あ…。」 「ミハエル、ミハエル、愛してる…、愛してる、ミハエル。」 少し圧を掛ければそこは従順に広がり、ハムハムと咥え込もうとする。 いけない…、のに…。 が、その圧が無くなれば飴玉に口付けようと必死に口を開け、与えられれは嬉々として舐めしゃぶる自分の体のなんと浅ましい事か。 逡巡する心を表すように、何度も何度も揺れ動く逞しい腰。 開かれそうで開かれないもどかしさが、いっそ焦ったく感じた頃。 ヌプ…、 ゆっくりと先端が入り込んだ。 「…ああ、ランゲ…、……あっ、、あっ。」 入って…、しまった…… だめ、なのに…… 「ミハエル、ああ、ミハエル…。」 ゆっくりと、ゆっくりと、だが、確実に。 「あ、ハッ、あ…、あ、ランゲ…、、あ…。」 灼熱の罪を身の内に受け入れて、感じるのは悦びだ。 それでも、貴方となら、どこまでも…、、ランゲ…。 例え、神に背こうと…。 浅いところで、ヌチュ、ヌチュ、と抜き差しが始まり、ランゲの蕩けた甘い声がミハエルの名を呼ぶ。 そして… 「あっアア、アアアッ、そこは、あっ、アアアッ！！」 指よりも熱く容赦の無い刺激に、ミハエルは涙を流して声を上げる。 気遣わしげなランゲの声に答えたくとも、既に明瞭な言葉を紡ぐ術も持たなかった。 ああ、なんて…。 「ミハエル…ん、うう、、ミハエル。」 「ランゲ、アッアアアン！…ンン……ふ、ア、アアアア！！」 口付けられながら、ゆっくりと身の内を揺らす熱から感じるのは、感じた事もない程の幸せ。 まだ全て収まっていないのに、私はどうなって…。 「ミハエル…、、ハア、ハア、すまない…、限界だ。」 「あ、ランゲ、ああ、あっ、ランゲ…、、ラン…ゲ…、ン…。」 ミハエルは切なくて切なくて、足を逞しい腰に巻き付けた。 「ああ、ミハエル！」 ズ、ズブ…、ズグン…。 「ウッ、アアアア、ハアアン！」 キツく抱かれて、口付けられ、腰を擦り付けるように捩じ込まれれば、繋がったそこから幸せを感じる。 パチュ、パチュ… ゆっくりと震えるような抽送。 深くまで迎え入れた熱で、幸せと悦びと愛しさをゆっくりとかき混ぜられ、甘く煮詰められていく。 熱くて、熱くて…、 でも、もっと貴方が…、、欲しい…。 逞しい腰が段々と速さと強さを増して行くと、いっそ焦げるような愛しさを感じる。 「ミハエル…、、ッ、いきそうだ…、ッ。」 「ランゲッ、、アッ、欲しい…、あ、貴方が…、欲しい。」 「ああ、ミハエル！！」 パンパンパンパン…ズパン！ ランゲが息を震わせながら、腰を打ちつけ始めた。 肌が合わさり立てる音さえ分からない程の強い刺激に、ミハエルは我を忘れて目の前の体にしがみついた。 身の内に膨らむのは、紛れもない快感だ。 幸せと共にそれを味わい、包まれ…。 「ミハエル…、、ミハエル、イケッ！」 一際キツく抱き締められ、掠れた声と腰で促される。 腹の奥で熱を感じる。 嬌声まで飲み込むように舌を吸われ、ミハエルも腰を震わせた。 が、口付けは続き、腰も止まらない。 互いの名と、荒い息遣いと、嬌声。 ああ、ランゲ…、ランゲ…。 ランゲが何度目かの熱をミハエルの腹の奥深くに注いだ。　 頭を撫でられ、口付けられ、耳元で愛してると囁かれる。 「ミハエル、お前を愛してる。どんな俺でも、お前を愛してる…。今は…ゆっくり眠れ。」 ああ、ランゲ…、、 どんな…貴方でも……、 意識が沈む間際。 言葉にはならない想いに応えるように、ランゲが微笑む。 光一筋さえ無い真っ暗な闇の中、ミハエルは幸せと喜び、そして、愛を知った。 「ミハエル…、そろそろ仕事だよ。」 「あ…、、ラン…ゲ…。」 いつものように背後から抱かれて、目を覚ました。 「……、、あ、、あの、わ、私、昨日…。」 「ん？…ああ、無精か？」 「ち、ちが、…ちがわ…ないけれど、…、私、そのあと…。」 「ああ、よく寝てたぞ。スッキリ満足そうな顔してな。」 「…え？、、…、、貴方は、いえ、あの、私達…いえ、そう、ですね。起きなければ。」 「ミハエル、どうした。また怖い夢を？」 暖かい手に頰を包まれ、額を付けられる。 その近さにドキリとする。 「…、、あ、あの、罪深い、夢を…。」 「熱は無いな、どんな夢？」 「…落淫の、夢、です。」 「……誰と。」 まさか、言える筈もない。 「…、、だ、誰でも、ありません。」 目を逸らし、答える。 だが、 「ミハエル、ミハエル、俺を見て。」 暖かい手で頬を包まれ、目を合わせられる。 「それで、誰と、どんな事を？貴方はどう感じた？」 「あ…、、ぅ…、あ、も、もう、仕事の時間です。は、早く行かなければ…。」 「ミハエル、ミハエル、あと、10秒だけ、俺を見て。」 ミハエルは何故かランゲの言葉に逆らえない。 「あ、う…。」 「ミハエル、今夜、詳しく聞かせてくれるね？」 腹の奥が、ズクリと疼いた。 「…、ぅ…、ランゲ…、、はい…。」 「よし！さあ、起きよう。ああ、ミハエル、ごめん、あと10秒だけ目を瞑って。」 「…はい。」 キツく、キツく抱き締められる。 額に感じるのは、柔らかく湿った感触。 「ミハエル…、ミハエル…… 。」 ミハエルは、はあ、と震える息を吐いて、キツく抱き返した。