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第7話※
やがて、雪が溶け、草が芽吹いた頃、二人は敷地の隅に種を植えた。
「夢の中で、愛を誓う為に木を植えようと思ったんだ。現実でも素敵だと思って。」
ランゲは、夢の中での相手が誰とは、決して言わない。
「ええ、夢の一部がまるで現実にあるようで、とても素敵です。」
もちろん、ミハエルも。
「花がとても美しいんだ。」
「ランゲ、とても楽しみです。」
自然と下を向いてしまう目線を無理矢理ランゲに向け、ミハエルはぎこちない笑顔を作った。
あの部屋の窓から、2人で見ながら過ごす事はできないだろう…。
それは、ランゲも分かっている事だ。
だからこそ、何か形に残したいと思ったのかもしれない。
「…大切に、します。」
ミハエルが言うと、ランゲは諦めたように大きく息を吸った。
「……ミハエル…、俺は他の街の教会に赴任する事になった。」
「……、ええ、知っています。」
せっかく上を向けた視線も、種を植えた地面に落ちる。
分かっていた。
そもそも、その為にランゲはここに来たのだ。
何日か前にその書類にサインをしたのも、ミハエルだ。
「手紙を…書くよ。」
「ランゲ…、私も書きます。毎日、書きます…、ランゲ。」
初めから、分かっていた。
こんな関係が長くは続かない事も、罪も、罰も、承知の上。
それでも抗う事が出来なかったから、ここにこうして2人でいるのだ。
あとは赴任先の司祭が、いつ辞めるかで、来月になるか、来年になるかが決まる。
「ミハエル、、ミハエル…。」
ランゲが片膝をつき、眩しいものを見るようにミハエルの手を取り握りしめた。
まるで、プロポーズをする様に。
「ミハエル、…ミハエル……。どんな罰も受ける。貴方の罪を全て背負う覚悟もある。
…俺は貴方を愛してる。どんな俺でもどんな貴方でも愛してる。
貴方の気持ちを、知りたい。」
「ああ、ランゲ…、ランゲ…、貴方にだけ罪を背負わせたりはしません。ランゲ、私も貴方を愛しています。
とても、深く、深く、どんな貴方でも愛しています。
……共に罰を受けましょう。」
ランゲの端正な顔がグシャリと歪み、目尻から涙が溢れた。
「…、、ミハエル、ああ、ミハエル……、愛してる…。」
「ランゲ、私も、愛しています。」
お互いをキツく抱き締め、口付け合う。
その日、愛し合う事の甘美な罪を2人は負った。
ミハエル、ミハエル、
ランゲ…ランゲ…
優しく夜着を解かれ、ベッドへ寝かされる。
見つめ合うだけで、その愛を感じる。
離れる時まで、いっときでも長く、貴方を見つめていたい…。
頬を撫でた手が唇をなぞり、口付けがゆっくりと降りて来きても、目を逸らすことなどできなかった。
浅く、深く、口付けた唇が、首筋を、鎖骨を、胸、そして、その蕾に吸い付く。
「…っ、、ランゲ…。」
ジン、とくすぐったいような刺激が、少しずつ、少しずつ、腰の奥に滴る気がした。
舌で転がされ、吸い付かれた蕾がふっとくらと赤くなり、恥ずかしくて仕方がない。
「貴方の好きな場所を、今日はふやける程愛してあげよう。」
「そんな、ランゲ…、は、恥ずかしい。」
ランゲは、ミハエルの『好きな場所』を既に沢山知っている。
「2人だけの秘密だ。」
「ランゲ…、ええ、2人だけの、秘密です。誰にも、知られる事のない、秘密です…。」
ミハエルの腰がカクリと揺れた。
シミのついた下履きを脱がせると、フルリとソレは真っ赤に上向いてまた蜜を滲ませ始めた。
蜜を舐めるのを見せつけるように、ランゲはミハエルの目をとらえながらソコに舌を這わせる。
ジュプジュプと音を立てて吸い付いてやれば、ミハエルが身を捩りだした。
「ま、待って、、…わ、私も、貴方を愛したい!」
ミハエルは、夢の中ではいつも目を閉じている。
だから、自分からするのは、初めてだ。
「ミハエル…、決して、無理はしないでいい、そう思ってくれただけで、俺は…、ああ、ミハエル。」
ミハエルの決意が固いのを見てとったランゲが、体を起こした。
頬を撫でるランゲの手に促され、ミハエルが少しだけ戸惑いながら下履きを緩めると、ランゲのペニスが目の前に現れた。
浅黒く、筋が太く、カリの張った、自分よりも一回り大きなペニス。
恐る恐る指先で触れると、とても熱かった。
「ミハエル、そんなに見られたら穴が開きそうだ。」
頬を撫でられて、食い入るように見ていた事に気が付いた。
「あ、ご、ごめんなさい。恥ずかしい…。ランゲ、貴方はこんな所も、熱くて男らしくて、素敵です。」
ゆっくりと唇を寄せ、その硬さと熱さと滑らかさを確かめる。
嫌悪どころか、それさえ愛おしいとミハエルは思いながら、プクリと浮いた蜜に舌を這わせた。
自分から、ペニスを舐めるなんて…。
が、そんな不浄ですら幸せで、幸せで、罪を感じても止めようと思えない。
ランゲの欲情に潤んだ目を見ながら、ミハエルはペニスを口に咥え、吸い付き、舌で刺激していく。
「ああ、ミハエルッ、、…はああ、愛してる。俺のミハエル、気持ちいい。」
頭や耳を撫でられ、ミハエルはいよいよ深くまで夢中でペニスを咥えた。
と、
「あう!!」
強い刺激がミハエルのペニスに加わった。
ランゲの手が、ソコに伸ばされていた。
「ああ、貴方の先走りでシーツにシミができてしまったよ、ミハエル。俺のペニスを愛しながら感じるなんて、なんて可愛い人だ。…ミハエル、ああ、愛してる。」
ランゲが体を倒して、ミハエルのペニスに口付けた。
「あっああ!ランゲ…。」
「俺がいいというまで、我慢して。一緒にいきたい。」
ジュプ、チュク、ああ、はあ…、チュプ、チュプ、、
お互いのペニスに舌を絡め、舐め合う時間。
ミハエルは、喉の奥までランゲのペニスを飲み込んで思う。
ランゲ…、不浄さえも愛しい。
……こんな事を幸せだと思うなんて…、、
と、ランゲがミハエルの腰を抱いたままゴロリと仰向けに寝転がり、ミハエルの足を顔の前で開かせた。
あ、そんな…、。
優しく後口を撫でられる。
貴方の目に、そんな場所を…、
キュッとソコが締まるのをなだめるように双丘を揉み込まれ、濡れた感触さえする。
「あっ、ランゲ、そんな、、不浄です、ランゲ…、ダ、ダメ…、そんな…、そんな、アアッ!!」
襞をほぐすようにチュクチュクと舐められ、僅かに舌先が差し込まれる。
ああっ、入って…くる…。
ヌチヌチと少しずつ少しずつ埋め込まれる舌先を、キュ、キュ、と締めつけている自分の後口が恥ずかしくてたまらない。
ヂュッと音を立てて強く吸い付かれて、背徳感と快感にミハエルは悶えた。
カクリとランゲが腰を揺らした。
「あっ…ランゲ…、、ンッ、…チュ…、ランゲ。」
…ああ、なんて事を。
私は今、ペニスに頬擦りし舐めながら、その精を得たいと吸い付いて、後口を舐められて感じている。
それでも、ランゲ…、、
ミハエルは夢中でペニスを舐めしゃぶる。
先走りが浮かぶのが嬉しいなんて…。
貴方の精が、欲しいなんて…。
が、ツプリと指先が入り込んで、シコリを擦られた。
「あっアアアッ!」
そこを擦られる度に、腰が跳ねる。
今では待ち望むようになってしまった場所。
いつも、逃げられないように腰をキツく抱かれて、舌が届く範囲のあらゆる所を舐め終えるまで、シコリを優しくこねられるのだ。
「ミハエル、気持ちいいか。ああ、俺も幸せだよ、ミハエル。」
ペニスに頬擦りし、舐め、口付けながら、嬌声を上げるミハエルを、ランゲは更に煽り立てる。
「ミハエル、先走りでヌルヌルだ。指を増やすよ、力を抜いて…。」
指を広げれば、後口は従順に広がった。
「ああ、ミハエル…、こんなに真っ赤にして…。」
「あっ、あっ、ランゲ、ダメえ…、、み、見ないで…、は、恥ずか、しい…、ダメえ…。」
「ミハエル、先走りがすごい。俺に見られて感じてしまったのかい?もっと広げて、もっと奥まで見てあげよう。」
「あう…、、あ、ダメ…、ああ、ひ、広げないでえ…。」
「ああ、ミハエル、もっともっと広げるよ。…ああ、ほら、中がうねってるのまで、よく見える。」
「ダメ、ランゲ…、み、見ないでえ…。あっ、そんな、ダメ…あっあっ。」
「ああ、3本入ったよ。ミハエル…、さあ、これからが本番だ。もっと奥まで俺に見せてくれ。」
「だめえ…、あっ、あう、ランゲ…、も、もう、私…。」
ミハエルは知っている。
きっと、自分の体はあらぬ所まで暴かれて、その優しい視線に曝されるだろう。
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