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また遭遇

入院説明からの帰り道、これから自分の身に起こることへの不安で重苦しい雰囲気を出しながら歩いていた。 するとまたもやあいつに遭遇してしまった。 「あれ?また会いましたね!なんだか君ってば会うたびに暗くて心配だなぁ、大丈夫です?」 にこやかな笑顔で顔を覗きこまれた。 相手はたぶんオレより15cmは背が高い。オレは160ちょいしか無いから見下ろされてる感があり嫌な気分。 「は?大丈夫じゃないからここに来てんの!バカみたいな質問すんなっ」 冴えない感じなのに活き活きしていてなんだか本当にムカつく。 「まあそりゃそうですよね。この間聞けてなかったんで名前聞いても?」 「嫌です!」 歩く速度を早めてもはや走りに近いくらいで突き進んでいくと、西園寺は後ろを追ってきた。 「ま、待って!」 「何?」 「調子よくないなら走らないほうが…」 「おあいにくさま!体はすこぶる健康だから」 もう少しで掴みかかってしまいそうになったところで妙な息切れ感に襲われた 「…っん…なんか…息が」 「調子よくないのに走るから」 「だ…大丈夫だし…放っておいてよ」 目にうっすらと涙を浮かべながらも平気ぶりオレは小走りに病院から立ち去った

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