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両国の『話合い』
昼間の仕打ちで残った熾火のような欲に、夕食に入っていた催淫剤が油のように振り掛けられる。
その頬を火照らせ、息を熱くして、言われた物を食べる様を、宰相はニヤニヤと見る。
背中を撫でられただけで甘く疼く体。
苛烈な刺激に対する恐怖。
じっとりと滲んだ汗。
「おや、汗をかいておられる。上着など脱ぎなさい。親密な関係なのだ、堅苦しい事は無しだ。」
嫌だと手を振り払う事も考えたが、それは機嫌を損ねるだけで良い事はひとつもない。
「は、はい…、ありがとうございます。では、失礼して。」
「素直で良い事です。」
体中を無遠慮に這い回る手に撫でられれば、嫌だと思っても、体はザワリと快感を拾う。
と、宰相がソファのクッションの繋ぎ目にグイと手を入れた。
まるで、その為にあるような深い継ぎ目だ。
そして、その手は、案の定ソコを探し当てグイグイと指で押してくる。
慣らしもしない後口に指やペニスを無理矢理入れられたのは、つい先程。
逃すことの出来ない痛みと恐怖が、スウェインを怯えさせた。
…命さえあれば良しとして、ここにいる筈だ。
犯される程度、覚悟して来た。
「さあ、このソースを掛けてご覧なさい。更に美味しい。」
催淫剤でも入っているのか、いや、そのものかもしれないその異様に甘い匂いのソースをドロリと掛けられた焼き菓子。
震える手で口に入れて、飲み下す。
体が火照るのと同じだけ嫌悪感も湧くのを、スウェインは他人事のように感じた。
「さて、そろそろ両国の将来について、話しましょう。」
その声に従い、隣のベッドルームへと連れて来られた。
「何をしている、さあ、脱ぎなさい。」
「…はい……。」
シャツのボタンを外し、下衣を脱ぐ。
モタモタしていると、また無理矢理脱がされる事など、分かりきった事だ。
それでもやはり、衆前で下着を脱ぐという事に、羞恥が無いわけもない。
しかも、催淫剤でソコは既に…。
「おや、待ちきれぬようですな、そのように勃たせて恥ずかしい。わしが立派な王子にして差し上げますからの。」
「は、はい…。」
フルリと真っ赤に勃ち上がったモノを、隠そうか隠すまいか迷い、腕を体の脇に置いた。
「貴方は学びが早くて良い。お顔も胸も真っ赤になって…、震えておられるとは、可愛らしい。さあ、わしの服も脱がせて頂こうか。」
上着を脱がせ、はち切れそうなシャツを脱がせる。
下衣は既に盛り上がり、だらしない腹の下で中のモノが窮屈そうにしているのが分かった。
恐る恐るホックを外し、シミの付いた下着が現れたのを無視して、足元に落とした。
途端。
頭をグイと下腹に寄せられて、擦り付けられた。
不潔な匂いが、鼻を突く。
「……あ、あの、湯浴み…を…。」
「ええ、そう致しましょう。その為に脱いでいるのですからなあ。さあ、早くなさい。」
「……、、。」
喉を犯され、呼吸もままならない恐怖が蘇る。
機嫌を損ねればどうなるかなど、火を見るより明らかだ。
下着を緩めて足元に落とし、洗いもしないソコに吐き気を堪えて自ら舌を這わせた。
「ホホ…、良いぞ、それでこそ一国の王子。」
満足そうな声に正解を知った。
頭を撫でた手が強く押さえてくれば、それに逆らわずに口の中に入れ、えずくのを何とか堪え、吸い付く。
「さあ、あちらのソファへ行きますぞ。」
が、その言葉とは裏腹に、腹の割に細い足が一歩下がっても頭は押さえられたままだ。
四つん這いになって、付いていくしかない。
「さあさあ、こっちだ。」
まるで引かれていく家畜。
ドカッとソファに身を沈めてくつろぐ宰相の股間に顔をうずめ、エサでも出て来ているかのようにペニスに吸い付く。
時折、頭をぐっと押さえられて喉奥まで犯されるのを抵抗せずに受け入れ、喉から抜かれれば根本から舐めしゃぶった。
「ホホ、どうやらとても従順になったようだ。」
褒められて、ホッとするのは仕方がない。
昨夜も、先刻も、今までに無い苦痛と屈辱を味わったばかりだ。
どちらにしろ、スウェインに選択肢は無い。
結局させられるのであれば、さっさと終わらせてしまいたい。
苦しい事も痛い事も無い方がいいに決まっている。
……犯される事など…。
それが、よくよく考えて出した答えだとは分かっている。
それでも、好きでやっている訳ではない。
特に…、
「洗浄を。」
その言葉に、スウェインは思わず股間から顔を離した。
「あの、さ、宰相様、あ、洗いました。既に洗って参りました。」
衆前での排泄など、2度とはしたくない…。
だが、指輪の付いた手が頭を股間に擦り付ける。
「あ、あう、洗った、綺麗に洗ったんだ、必要ない、洗浄など必要ありません!」
尚も言い縋るスウェインに、宰相がニマリと笑った。
「確認ですよ。色々な事のね。」
奴隷達に体を押さえ付けられ、後口にツプリと器具が差し込まれる。
腹が膨れてゆく。
「う、うう…、、お、お願いします、ご不浄に、い、行かせて下さい…うぐ…。」
「誰が口を離して良いと言いました。」
「あう、お、お許しください、どうか、あ、ああ…、、。」
腹が張り、グルグルと酷い音を立て始めた。
堪えていた涙が溢れて来る。
「やはり、貴方の泣き顔はとても良い。」
頭を押さえて腰を打ちつけられる。
ガポガポ…グヂュ!!
「うう…、うぐうう…。」
ゴロゴロ…、グルル…
その日もスウェインは泣きながら衆前で何度も排泄させられた。
生きているだけで良い……。
……クィード、助けて…。
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