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仇
「早くなさい、何をボウッとしている。」
ハッと我に返る。
憎くても、何かしていい相手ではないのだ。
祖国の為…。
その命を奪っただろう仇が目の前にいるのに、何もできない無力感。
それどころか、まるで料理か何かのようにテーブルの上に這いつくばり、目の前に後口を曝け出しているのだ。
憎い、悔しい…。
貴方を手に掛けた男に、私は…、、。
ヒタリと、器具を当てられた。
ズブズブ…、
「ううっ、、……クッ。」
いつもよりも乱暴に挿入される。
「いい様だ。悪魔め、俺の子飼いを殺しおった。なんと憎らしい事か。」
憎らしいとは、奇遇だ。
でも、優しい貴方が、憎まれるなんて…。
パカリ…
「うぐ…。」
「ほほう、尻は白いが、中は卑猥だな。粘膜が引き攣れて痛そうだ。少しは憂さも晴れようというものだ。皆の怨みを晴らさせて貰おう。」
悔しい、悔しい…。
鞭があれば鞭打とう、最大の屈辱と苦しみを与え、泣いて許しを乞うのを無碍にし、更に責め立ててその怨みを晴らすだろう。
このような仕打ちと思っていたが、立場が逆なら、私も同じような事をするかもしれない。
「ここがシコリだな?さあ、お前はどこまで保つか。5体満足で居られるだけありがたいと思え。」
…私は、恨みを晴らされているのだ。
グリ、グリグリグリ!
「ああっ、ヒイイ!!」
「ハッハッハッ、、痛いか、いい様だ。俺を憎むがいい。死んで行った者たちの怨み、いかほどか思い知れ。」
戦争とは、なんて無慈悲なものなのだろう。
……クイード、、私が、死ぬ時には、迎えに来てくれるだろうか…。
「フン、皮も剥けぬとは恥ずかしい。こんな頼りないモノは無くても構わんだろう。」
何を…
グイッ!
「アウッ、やああ!ああ、ああ、あああ!」
青ざめる間も無くペニスを引っ張られた。
更にシコリを乱暴に捏ねられ、痛みと恐怖に苦鳴をあげる事しか出来ない。
「おお、これはこれは…。スウェイン様、これも貴方の祖国のためでございますぞ。憎しみを取り除く立派なお勤めでございますからなあ。」
「ああう、うう…、ハァッ、ハァッ、ハァッ、あう、ああ、いやあああ!」
「ハッ、確かにそうだ。これはお前の大事な役目だなあ!」
バチン!!
尻を強い力で揉まれ、打たれる。
気が済んだ時には、様々な感情を含んだ涙がテーブルに小さな水溜りを作っていた。
「殿下、続きはサンルームで如何でしょう。この方は堪え性が無いので挿入しただけで声が煩くてなりません。立派な王子にしてあげようと思いましてね。」
挿入…、そんな、
「犯されたくらいで声を上げるとは、不甲斐ない。立派な王子か、俺も協力してやろう。」
「ありがとうございます。厳しくご指導を…。」
楽しげに歩いていく2人の後を、ニヤニヤと目配せしあう文官達に見られながら、奴隷達に追い立てられるようにして付いて行った。
命があるだけで…。
スウェインは、それだけを唱え続けた。
「さあ、まずは、咥えて貰おうか。」
さらりと服を全て脱ぎ、カウチに腰掛けた男が言った。
黒い体毛に覆われた体は脂肪と筋肉でガッシリとしていて、勃ち上がりかけたペニスでさえ宰相よりもひと回りは大きい。
奴隷達に引き摺られるようにして、その足の間に据えられた。
「う…、、。」
酷い匂いが鼻を突く。
「狩から帰って来たばかりだ。3日は風呂に入っていない。念入りにしゃぶれ。」
男は楽しそうにスウェインの髪を掴んで、頬にペニスを擦り付ける。
「ゆ、湯浴みを…、アグッ!」
強い力で顎を取られる。
視線を逸らす事を許さないように、グイと顔を向けられた。
「今日からお前にひとつ役割をやろう。俺のペニスを綺麗に掃除するのだ。毎日、湯浴みの前にな。」
そんな…、、
ニヤリと、ひと睨みして顎を離された。
「それはそれは、ワシもそれに倣いましょうか、ヒヒ。」
「お、お許しを…、そんな…、ひ、酷いことはしないと…。お許しを…。」
「酷い事だと?お前の歯を全部抜いて、俺の専用の便器にしてやろうか。それとも、囚人共の不満解消の道具がいいか。
そうだ、先日良い見せ物があった。オークがエルフを犯していた。あの高慢な種族が下等種族の下で喘ぐのは腹がスッとした。ネジくれたペニスが脇腹まで入っておったわ。」
「あう、そ、そんな…、お許しを、そんな事、お許しを…。」
「殿下のご提案を受けるのか受けないのか、さあ、どうなさるスウェイン王子。殿下はペニスを綺麗にするだけで、他に酷い事はなさらないと仰せだ。」
「うう…、、ぺ、ペニスを、綺麗にさせて、頂きます。」
「ふん、最初から大人しく命に従えば良いものを、愚かな王子だ。さあ、始めろ。」
「…、、は、はい。」
舌を伸ばして、ペニスの先端に触れる。
酷い匂いに吐き気が込み上げるのを堪えて、大きな亀頭を舐め終える。
「震えておられるとは、お可愛らしい。」
カリの部分を舌先で辿るようにして…、
「お前が目を付けていただけの事はあって、美しいが…。」
大きな手で頭を掴まれ、ペニスから離された。
終わった…?
「拙いな。俺がしゃぶり方を教えてやる。」
「殿下、まだ喉は通りませんぞ。わしのモノでもキツいのですから。」
「壊しはせん。外面上それもまずかろう。コレは長く楽しむ事にしよう。口を開けろ。」
恐る恐る口を開ける。
ガボッ!
「ングッ!」
「チロチロ舐められてもくすぐったいだけだ。口の中で舐めまわし、吸い付き、汚れを舌で落とすんだ。いいか、吐き出すなよ。」
「うう…、ぐっ…。」
そんな…、恥垢を飲み込めと?
「せっかくのお情けを頂く機会に殿下の逸物を嫌そうにしゃぶりおって、もっと嬉しそうにせぬか。」
「それがいいではないか。お前を恥垢が大好きな淫乱王子に仕立ててやる。ほら、もっと吸いつけ、舌を使うんだ。幹を手で扱きながらだ。」
そんな…、、こんな事が、続くのか…、いや、嫌だ…、こんな…。
「また泣きおった。脆弱な王子よ。俺のように戦いにも出ず、安全な場所で傅かれて暮らしていたのであろう。」
「まあ、だからこそ、今こうしてここにいるのでございましょう。」
「ふん、違いない。舌を絡めろと何度も言わせるな。殴られたいのか。」
そんな…、、ひどい事は、しないと…。
が、その憎悪と欲に濁った目は、容赦なくそれが実現される事を物語っていた。
必死になって舌を這わせる。
えずくのを堪え、吸い付き、口内に溢れるものを飲み下した。
「ふん、シナラスの王子とあろうものが不潔なペニスの掃除係とは、いい様だ。皆に教えてやろうか、いや、風呂場に据えるか、ん?」
そんな…、嫌だ…、大勢だなんて…。
「殿下、あまり下賎な者の手には…。わしがやっと手に入れたのですから。それに、慣れてもつまりませんから、徐々に…。」
「そうよな、それもいい。ここに来ればいつでもいるのか。」
「いえ、夜は部屋に。外聞が悪うございますからな。」
「確かにそうだ。それにしても、拙いな。おい、後ろの準備をしろ。」
「かしこまりました。が、破瓜の愉しみを味わっておりましたので、殿下のモノは流石に…。慣らしても宜しゅうございますか。」
「ああ、しっかりと広げておけ。」
「では、ワシも失礼して…。」
宰相が服を脱いだ。
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