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検査
皆を送り出し、ひと月も経ったある日の事だった。
「さあ、殿下、服を脱ぎなさい。検査です。」
不意にやってきた宰相がそう言った。
検査…。
「な、何の検査でしょうか。」
また、後口の中を見られるのだろうか。
それとも、腹の中が綺麗になっているか確認されるのだろうか。
「いや、なに、体毛の検査ですよ。毎日しているでしょうが、私もたまにしなければ下の者に任せっきりでは示しがつかぬ。」
まずい…。
毎日、侍従達は何も言わなかった。
あれから何もしていない。
嫌な予感と共に、連れて行かれたのはバルコニーだ。
広いローソファが用意されていた。
「服を脱ぎなさい。」
「そんな…、まだ日が高く…。」
外で衣服を脱ぐなんて…。
「何か問題でも?執務室でもよろしいのですぞ?」
服を、とまた言われて、体が震えた。
三箇所の留め具を外すだけで卑猥な下着だけの姿になる服を、足元に落としてゆく。
他のバルコニーよりも一段低いから、覗き込まなければ見られる事はないが…。
「さあ、下着も自分で脱ぐのだ。」
透ける薄い下着と、袋とペニスをかろうじて隠すだけの下履きを、震える手で取り払う。
「ああ美しい。ここはね、夜は星を愛でる事が出来るのですよ。貴方にも見せてあげますからな。さあ、検査致しましょう。ここに横になりなさい。」
「は…はい。」
「まずは顔から…、、ヒゲなど貴方には不要ですからなあ。ああ、胸の周りも綺麗に…、ヒヒ。」
胸をコリコリと捩られ、引っ張りながら確認される。
「さあ、股間を確認致しましょう。どのような格好で見られたいのか。さあ貴方の好きな格好で股間を晒しなさい。」
羞恥を煽る言葉で促してくるのも、いつものこと。
慣れるしかない、慣れるしか無いと分かってはいても…。
いくらいつもの事と思っても、膝を抱える羞恥は中々慣れるものではない。
しかも、いつものように催淫剤などの薬は使われていない。
空には太陽が燦々と輝き、卑猥な姿を眩しく照らし出す。
それでも、唇を噛み、ゆっくりと膝を抱えてゆく。
「ほう、その格好がお好きか。まるで誘われておるようじゃ。おや?」
低く、不機嫌な声が、響いた。
「綺麗にしろとあれだけ言ったのに、これは何か!罰ですぞ!」
ああ、嫌だ…、また日が落ちるまで延々と…。
「罰は何にしようか、ああ、そうじゃな、これを常に身に付けなさい。」
こんな…、
それは、ペニスに付ける道具だった。
「罰とは言いましたが、貴方が立派な王子となられるように、射精管理もしなければなりませんからな。」
…射精、管理……。
私に、選択肢は…ないのだ。
「…わ、分かり、ました。」
「私が付けてあげましょう。立派な王子になれるのだ嬉しかろう。」
「はい…、ありがとう、ございます…。」
ペニスを揉まれながら、金属と柔らかな皮でできた道具を付けられた。
ほんの少しとはいえ先端に入り込む穴の空いたストローのような金属と、カリの周りとペニス、陰嚢をとり巻くように付けられた真珠が、勃ち上がりかけた真っ赤なペニスを卑猥に彩る。
「おお、お似合いだ。さあ立って…。」
「……。」
指輪のたくさん嵌められた指が、陽に照らされた白い肌を舐めるように辿る。
唇を撫で首筋をツウッと降り、胸をしばらく転がすように愛撫される。
その度にヒクンヒクンと揺れるペニス。
尖り始める乳首。
それをニヤニヤと見て、尻を揉みながら宰相が言った。
「貴方が卑猥な格好で誘うからこんな事に…。鎮めてくれるのでしょうな。」
予想はしていた。
だが、こんな外では…。
「べ、ベッドでは、いかがでしょうか。」
「私は日光浴がしたい。」
「……はい…。」
ローソファに座り、ニヤニヤとした宰相の足の間に跪き、下衣を開く。
既に先走りさえ滲んだ下履きをずらし、舌を這わせた。
「頭が下がれば尻は上がる。良い格好じゃ。尻をコチラに向けなさい。そう、咥えたままだ。」
何も塗っていない後口に、指が入れられた。
遠慮なくズポズポと出し入れされて、引きつれた後口が痛む。
「虎のペニスで伸びたかと思うたが、いやはやまだキツそうだ。さあ、そろそろ良かろう、跨りなさい。」
そんな…。
「お、お許し下さい…、太陽神の前で卑猥な…。どうか、宰相様…、ああ!!」
陰嚢を強く揉まれて、恐怖が蘇る。
トントン!
「あ…、あう…、お、お許しを…、お許しを!!」
叫んでも無駄だと、知っている。
誰も助けてくれる事などないと、知っている。
太陽にさらされた白い体を多くの手が起こし、ぬらぬらと濡れた股間に腰を下ろさせた。
「ああ、いや、やめてえ!ああああーー!!」
ミチミチと開かれる後口の痛みと、それにも勝る羞恥と悲哀。
「おほっ、良いのう。其方は快楽に飲まれる姿も良いが、やはり絶望と共に抱かれる悲壮さが良い。だが、ここは宰相府の庭、皆に聞こえてしまいますぞ?まだ仕事をしているというのに…。宜しいのかな?」
「あう、ぐっ、、クウ…、ーーーうう…。」
涙を流し、歯を食い縛る。
布が渡されてからはそれを噛み締めて声を殺した。
グボ、ズボ、ズヌヌ…、パンパンパン…ズパン!
「ッ、ん、ーーぐっ、、うう…、ンウ、うぐウ!!」
騎乗位から、四つん這い、背面立位…。
様々な体位で胸を捩られ、ペニスの穴から何かを穿たれ、潮を吹き悶える姿を神の元に曝し、しまいには顔と体に、精を掛けられた。
「精にまみれて涙する姿も良いのう。さあ、其方に情けを与えたありがたいモノに礼をせよ。」
赤く項垂れたペニスに吸い付き、残滓を飲み込む。
だが、吸い取っても頭は強く掴まれたままだ。
「ああ、そのままだ、全て飲み干すのじゃ。」
何を言われているか分からなかった。
が、次の瞬間口の中に精とは違うものを感じた。
「うっ、ぐっ、グフッ、ウウ。」
そんな…、、こんな事…。
「さあ、飲み込め。お前の祖国の為だ。できぬとは言わせぬぞ。」
うう……ゴクン……、、ゴクン…。
「そう、良いぞ、その悲壮さがいい。さあ、もう少し出るぞ、最後まで吸い取るのだ。」
…ゴク…、ゴクン…、ウッ、ゴク…。
「ヒヒ、よくできたではないか。」
「ゲホッ、ゲホッ、オエッ…、ゲホッ。」
「おや、吐いてしまったらそこの奴隷全員に犯させてしまうよ?」
「うう…、ハァ、ハァ、…こ、こんな、こんな酷い事を…。なんていう…ぐっ!」
髪を掴まれ、顔を上げさせられた。
「その先を言って良いものかどうか、よく考えるんじゃな。軍部では既に便器やペニスケースになっている者達もいるらしいぞ。」
涙が溢れる。
悔しくて、悲しくて、恐ろしくて、嫌で嫌で、逃げ出してしまいたい。
それでも……、
「うう…、、……お、お情けを、ありがとう、ございました。」
「それでこそ一国の王子である。」
その後、スウェインは燦々と輝く太陽の下、奴隷達に全身に刃を当てられ、また性奴隷になる為の薬を塗られた。
…私は、性奴隷…。
こんな事で国が救われるならば…。
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