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羞恥の舞

「喜んで頂けたようで何よりですな、王子。そのような卑猥な服で踊るとは、ご不興を買うのでは思いましたが、いや、良かった良かった。」 「あの、こ、これは…、、ッ!」 私が選んだ服ではないと言う言葉は、ペニスの痛みで遮られた。 宰相が何かの飾りを引くと、ペニスが強い力でぐっと締め付けられたのだ。 「…ッ……。」 口出しをするなという事らしい。 「いや、そうなる事を期待して、そんな服を身に付けたのでしょう。大臣、王子には淫猥なお誘いは程々にと申し上げておるのですが、若いお体でございますからな。」 それでは、まるで私が…、 「わ、私は、ッ!!」 「いやお恥ずかしい。近頃忙しくしておりましたので、このような。ですが、王子にお相手頂くなど畏れ多いことはできませぬ。」 大臣は口では断るような素振りを見せたが、鼻息は荒く、目は爛々としていて、肩に置かれた手が脇腹を辿りながら腰に回された。 …ああ、やはりこうなってしまうのか。 指先で腰を揉まれるように撫でられた時だ。 「おや、王子ももう待てぬようだ。」 「こ、これは、そのっ。」 ああ…、やはりさっきの酒には…。 「これはこれは、まさか王子までそのように…。これではシナラスの国を贔屓してしまいそうだ。」 贔屓…、、 国の為ならば…。 「王子、良かったですな。だが、その前に…、大臣、形式としてですが、王子が凶器など持っておらぬか確認する必要がございます。王子、その卑猥な服を脱いで、それを証明するのです。」 「そ、そんな…。」 「おや、それが出来なければ、2人になる事など許せません。規則でございますからな。」 国の為に、請願しなければならない。 「わ、分かり、ました…。」 立ち上がり、胸周りと腰、腕と足を僅かに覆うだけの服を、震える手で脱ぐ。 せめて脱いだ服で淫部を隠そうとしたが、侍従がサッと持ち去った。 残った僅かな布さえ、勃ち上がったペニスで殆ど用を為していない。 私に、選択肢など…。 2人の前で、卑猥な姿を見せ付けるようにゆっくりと回った。 「これはこれは…、紅珊瑚が見事だが…。ああ、貴方はその珊瑚が霞むほど美しい。」 「王子よ、隠せる場所はそこだけでは無かろう。昔の賊は足と足の間、即ち、会陰や尻の間に隠す事もありました。足を開いて見せて下さいませ。」 「そ、そんな…、あ、うう…。」 「お見せ下さい。」 その声に、足を開き、上半身を前に倒し、股間を曝した。 「おお、なんと大胆な…。後口にも飾りを?」 「おや、訝しい。王子、その飾りが何かゆっくりと出してよくお見せ下さい。」 「は、はい……。」 スウェインはその飾りに繋がる、ガラス玉が連なった鎖をつまんで、ゆっくりと引く。 ヌ…、と内壁を捲るようにしながら透明な球が顔をのぞかせた。 「なんと、これは…、中の赤さが丸見えでございますぞ。」 ヌポン…、、 「なんといかがわしい。ほほ、やっと抜けたか、おや、まだ続いておるようじゃ。」 3連の玉を楽しそうに入れたのは、宰相自身だ。 「このような淫蕩な飾りを…。」 「さあ、全てお出し下さい。」 「王子よ、どうか、その飾りを引く役目を私めに…。」 「は、い…。」 スウェインは残りの2つを、大臣に引かれては緩められながら、ひり出した。 「ここまでされては、私ももうおさまりませぬ。」 「王子もそのようでございますからな。見て下さい、シミまでついておる。 さあ、これで武器の類は持っていない事が証明された。この飾りも元に戻しましょう。」 「では、私めが…。」 「王子よ、大臣からそのような卑猥な事をお手伝い頂くのに、何かないのかね。」 「あ、ありがとうございます。よ、よろしくお願い、申し上げます。」 先程入れる時にそうさせられたように、双丘に手をかけ、割開いた。 「王子、、スウェイン王子…、そのようになさっては、中が見えて…、良いでしょう。この私めにお任せを。」 ひとつ目が、当てがわれた。 大臣が鼻を膨らまし、ソレを押しては引きながら入れた。 二つ目、三つ目…。 「おお、そのように涎を垂らして…。」 「ああ、中の赤さが、入り口が捲れていらっしゃる。」 宰相も大臣も、淫猥な様を逐一言葉にする。 「宰相閣下が退室される前に、私は厚かましくも、もう一舞お願いしたいのですが、如何でしょうか。」 「おお、それは良い。さあ、音楽を!」 「あ、あの、服を…。」 「ああ、王子、どうかそのまま舞って頂きたい。私は貴方の体が躍動する様を見たいのです。どうか、一夜の夢を…。」 一夜の羞恥で、国が一夜でも潤うならば…。 「……わ、分かり、ました。」 部屋の中心に戻り跪いて礼をすると、曲が流れた。 「おや、これは手に長く軽い布を持って踊る曲だ。さて、何か…。……ん、なに?ああ、なるほど、其方は賢いのう。王子、下履きを脱いで手にお持ちなさい。」 侍従が耳打ちしたであろう内容にギョッとした。 そんな…、そんな…、、 屈辱と羞恥でか、薬が効いてきたからか、体がブルッと震えた。 が、大臣は鼻と股間を更に膨らませている。 「なんと…、そ、それは、何という行幸か。美しいお姿をあまさず見せて頂けるとは。」 だが、シナラスの、為…。 下唇を噛み、スルリと、用の成さない下履きを抜いて手に持った。 真っ赤なペニスがフルリと震えて、視線に曝される。 ヒラリヒラリと、布を美しくたなびかせて踊る曲で、自分のシミまで付いた下履きを曝す羞恥。 ゆったりとした曲が始まった。 足をゆっくりと上げてはクルリと回り、しなやかに布を振って足に絡ませる。 低く屈んで、片足を高く回し布をヒラヒラと揺らせば、飾りがついた秘部は全て人目に晒されてしまう。 が、音楽は段々と激しくなっていく。 手と足を大きく振り、飛び跳ね、動きをピタリと止めては更に激しく踊る。 勃ち上がったペニスが動きに合わせて腹を打てば、息は荒く、熱くなるのは必然。 ジャラジャラと体に合わせて動く装飾が、敏感な場所に、更に刺激を与える。 そして最後は、またゆっくりと床に寝そべり、高く上げた足で布を回す。 そのまま片足の膝を布で吊り、片手と片足を高く上げて…、秘部を曝け出すような格好で、終わった。 「なんと淫秘な舞だ…。堪りません。」 「ワシも初めて見ました。あのように腰をくねらせ、足を上げて恥部を曝すとは。」 何度も何度も、宰相の前で練習させられた曲なのに…。 音楽が、更に奏でられた。 床の上で足を高く上げたり、足をめいいっぱい開き背中でぐるりと回るような曲だ。 「ああ、素晴らしい。今宵は長くなりそうです。」 「明日はごゆっくりなさって下さいませ。会議は午後からでございます。」 「宰相閣下、なんとお優しい心配りか。ありがたく甘えさせて頂きます。」 途中で曲が変わった。 腕を大きく広げ、腰をくねらせて踊る曲。 本来は腰や手、膝に付けた房飾りを揺らして踊るが、今は…。 「ああ、紅珊瑚が揺れて、美しい。」 「ふう、ワシは飲み過ぎたようだ、これで失礼致しますぞ。ああそれと大臣、ご滞在中は王子がお世話役でございますので、何なりと、お申し付け下さい。では、ごゆっくりとお寛ぎ下さいませ。」 『何なりと』を強調して、音楽が終わらぬうちに宰相は退室した。 パタンとドアが閉まった。 これで、これ以上ひどい事にはならないだろうと、ホッと息を吐いた。 が、酒を片手に、目をギラギラとさせた大臣が、踊るスウェインのもとへ寄ってきた。

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