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懇願

「さあ、貴方の待ちに待った時です。もちろん、ペニスも触って差し上げます。 ああ、そんなに腰を揺らして、可愛らしい。まずは貴方の好きなように動いて良いですよ。」 ヌププ…、ズク、ズク…、コリコリ、ググ…、 「ヒ、アア、アウン、ウウ、あっ、ハウン…。」 シコリに擦り付け快感を得る。 更にペニスを扱かれて、溺れるように快感に浸るが、射精感が込み上げて来ると、手もペニスも抜かれてしまう。 「や、やあ、ああ、も、もっと、ああ、もっとお。」 「ああ、やっと可愛らしいおねだりが聴けましたね。」 何度も懇願して、だが、射精は許されず、何度もあやされるように結腸を捏ねられた。 そして、涎が垂れている事さえ分からず、何故泣いているかも分からない程に、それしか考えられなくなった頃。 「そろそろいいでしょう、さあ一度いきましょうね。」 荒く忙しない息を吐きながら、大臣が腰を掴んだ手に力を入れて来た。 ズブブ…ググ…ゴチュン!! 「アウ、フウウ…、ヒャアア!!」 「さあ、最奥まで突いて差し上げます。」 ヌボン…ドチュン! グボ…ゴチュン! 潮を吹くペニスをキツく握られ悲鳴を上げても、結腸を突くのを続けられ、体が引き攣り、足が不随意に動く。 何度も絶頂して、息をするのもままならないスウェインに打ち付けるその腰使いが、段々と速度を増してくる。 ズパン、パンパン、パンパンパン…、 ペニスを扱かれれば、体は素直に反応した。 「ああっ、…いきますぞ、ああ、、出る、出る…。」 「アウ、イク、イク、ウウー、ーー!」 ズパン!ズパン!ズパン!!! 「うううっっっ!!」 「アッーーー、ーーーッ、ーーー!!」 身の内に熱い精を感じるのと同時に、スウェインも果てた。 ああ…、中に出されて… その先を考えるには、頭も身体も蕩けていて、もう疲れてしまっていた。 ……やっと、終わった…。 口付けが降りてくるのを拒むのすら面倒で、大人しく舌を絡める。 「王子、ああ、スウェイン王子よ。中に出されて果てられるとは、なんと淫逸で可愛いらしい王子よ。 貴方のような高貴な方を侍らせるとは、宰相閣下も羨ましいお方だ。」 中に出された精を奥に馴染ませるように、数度結腸を出し入れされて、何かもわからないものが、また先端から溢れるように垂れた。 「さあ、ひと息付きましょう。貴方が好む酒を準備致しました。せめて私がここにいる間は、決して退屈はさせませぬ。」 口移しで飲まされた酒は、甘く度数の高い酒だった。 「次は口に注いで差し上げましょうか、それとも貴方の体にかけてさしあげましょうか。」 次…? 指の一本さえ動かしたくはない。 「精を飲むのも浴びるのもお好きだとは。今夜は私の精で満たして差し上げましょう。」 ああ、薬を飲んだのだったと、スウェインは他人事のように思った。 その晩、2度目の吐精の際には既に空が白んでいた。 ああ、朝…。 何か大切な事があったように思ったが思い出す事も出来ず、分厚いカーテンが引かれたのを不思議に思って、眠りについた。 ーーーーーーー 「シ、シナラスは、険しい土地の為、作物を育てる場所が、か、限られております。あっ、しょ、食糧や、か、家畜などの、ご支援を…、ああ、あと、貴国は医療も、さ、最先端と、伺っております。医術の、知識などもご教授、頂けたら…。」 思いの丈を伝えた。 これで、もう思い残す事はない…。 翌日、スウェインが目覚めると、賓客の間の寝台で一糸纏わぬ姿を白いシーツの上に曝していた。 いつもの通り、あれだけ抱かれても体はなんともない。 肌もサラサラして、体液など付いていた形跡もない。 が、焼きついた記憶は、スウェインを逃さない。 昨日は、恥ずかしい姿を鏡に映されて…。 ああ、気持ちよくて、頭まで蕩ろけて腰を自ら揺らしていた…。 こんな、卑猥な…。 物思いに耽ったのは、僅かな時間だった。 目覚めたのが分かったのか、大臣がベッドに乗り上げて来たのだ。 「王子、お目覚めかな?」 頬に手を当てられた。 眠ったふりは出来ないようだ。 「あ、あの、おはようございます。ベッドをお借りして申し訳ありません。あの、私はどのくらい眠って…。」 大臣がニヤリと笑みを深くした。 「もう夕刻ですよ。とても深くお眠りに。少し無理をさせてしまった。 治癒を掛けさせましたが痛む所などございませんか?」 夕刻…。 「あ、だ、大丈夫です。あ、あの、服を…。」 このままでは、また…。 「宰相閣下にもお伝えしてございますが、貴方は明後日私がここを出るまで、私のご案内をして頂く事になっております。」 「あ…、か、畏まりました。で、では、お食事の用意を、それか…。」 頬に手を添えられ、親指でその言葉の先を封じられた。 「まずはお水を。喉が渇いたでしょう。まだ夕食まで時間があります。私は言ったことは守ります。貴方の国の話をしましょう。」 ああ、そうだ! ハッと、スウェインの目に光が戻った。 大切な事を忘れていた。 「あの、し、シナラスは耕作できる土地が少なく、あの、穀物や家畜…ゲホッ!」 喉が干からびて、声すら思うに任せない。 「王子よ、貴方が逃げなければ、私も逃げない。焦らなくても良いのですよ。さあ、こちらへ、水を飲みなさい…。」 大臣がベッドに寝そべり、腕を広げている。 スウェインは少しだけ戸惑ったが、大人しくその腕の中に、裸体を預けた。 口付けで水を何度も飲まされ、舌を絡ませられる。 が、水を飲ませ終わっても、舌は口から出ていかない。 長い口付けに目を開けると、コチラをジッと伺う目と視線が合った。 視線があった途端、合わされた口元に笑みがうかんだ。 そのまま足を広げられるのも、中に指が入り込むのも、スウェインには止める術はない。 視線を合わせたまま、中の蠢きに体をピクリと揺らし、ペニスを弄られて息を荒げた。 そうして、ようやく。 「さあ、伺いましょう。」 少しずつ入り込んだ指が、シコリを探し当てる。 「あっ、あう、し、シナラス、は、あっ、あっ、こ、穀物を…。」 慈しむような眼をした大臣に、必死に縋りつき、震える声でスウェインは思いの丈を口にしたが、その間、中の指が止まる事は無かった。 懇願が終わった時には、ペニスから漏れた精や何かが、シーツをしとどに濡らしていた。

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