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嘆願書の作成

「私の一存で動かせる物はたかが知れていますから、一度国に持ち帰り議会に掛けましょう。なに、悪い事には、私がさせませんよ。」 結局、大臣の答えは明確では無かった。 が、単独で決める事が出来る人間など、ほんの一握りだと、スウェインも知っている。 ああ、それでも…。 「あ、ありがとうございます。どうか、よろしくお願い申し上げます。」 そう、乞い願う事しか、できない。 もっと、もっと、支援を…。 スウェインは、ペニスに吸い付き舐めしゃぶり、尻を揺らし、喉の奥まで自ら咥え込み、念入りにもてなす。 頭を撫でられて、やっと口を離す事を許された時には、口の周りは淫液でベタベタになり、自らも赤く乳首を尖らせ、ペニスを立たせて、まるで、催淫剤を飲まされたようだった。 「そろそろ食事ですよ。宰相閣下もお見えになられます。軽くでもいい、体力を使いますから、何か食べなければ。」 相変わらず、スウェインの扱いは丁寧だ。 確かに、体力が…。 『私は遅漏なんです』 その言葉が、まさかそこまでの消耗に繋がると、誰が思うだろうか。 さあ服を、という大臣の言葉に、今の自分の姿を思い出し、羞恥を覚えた。 与えられた薄地の服に袖を通し、一度部屋に戻ろうとすると、 「ああ、そうだ、ペンを貸して頂けますか?」 ペン……。 サッと血の気が引いた。 「先刻の支援の嘆願書の草案を作ってしまいましょう。ペンをと言っても何故か王子にお尋ね下さいと言われるばかりで…。」 大臣に含む所はないだろう。 それはとても良い事だ。 文書にして、議会かどこかへ上奏してくれるという証なのだから。 だが、ここでは『ペン』は、他の要素を含む。 案の定、大臣の後ろで、侍従が用意を促した。 この豪奢な部屋にペンが無い訳が無い。 どうやら、何かの意思が働いているらしい。 「ご、ご用意して参ります…。」 用意する為にスウェインが立ち上がると、その手を大臣に引かれた。 「ああ、こんなにペニスをそそり勃たせて。」 今日は、薬は入れられていない筈なのに…。 「お、お恥ずかしゅうございます。ン…。」 そのまま腰を抱かれて口付けられる。 「今宵も、着飾って下さいますか?」 また、あのような、飾りを…。 「か、畏まりました。少々お待ちを…。」 自分の部屋に戻る。 いや、客を取る部屋だ。 衣装も装飾も何もかも、客を喜ばせる為の部屋だったのだ。 だが、ここ以外に、スウェインに自分の部屋と言える場所もない。 侍従達に連れられて、装飾品を身に付け、化粧を施される。 萎えないペニスに深々とペンを刺し、後口にインクの瓶を仕込んで、豪奢な布を纏い貴賓室へ戻った。 「ああ、美しい!なんという神々しさか。」 貴賓室に入ると、すぐに大臣が大股で歩み寄ってきて、跪き、手を取り口付けた。 大臣に手を引かれてソファに連れて来られ、隣に座るように促される。 「おやおや、豪勢に着飾ったものですな。」 宰相までいたようだ。 夕食を共にするのだろうか。 それとも、その後も…。 「大臣と貴方の国の事を話しておりました。支援を受け入れて頂けたようで宜しかったですな。これから書き記すと。」 「は、はい。宰相様のおかげでございます。」 「おや、お顔が赤いような、もしや、またあのような卑猥なペン立てをご用意なされたか。」 大臣が興味深気に片眉を上げて、コチラを見ている。 スウェインは、ソファに座った大臣の手元で膝立になり、前布を開いた。 「…ぺ、ペンを、どうぞ…。」 大臣が息を呑んだのが分かった。 「こ、これはこれは…。ペンをこのようにご用意頂いたのは初めてです。貴方には驚かされてばかりだ。」 「本当にそうなのですよ。若い方は発想が豊かですからな。おや、インクは?」 白々しい。 「インクはこちらに…、失礼致します。」 ソファに手を付き、ローテーブルに尻を突き出す。 フッ、ウ…、、うう…。 ゴトンと音を立てて、机の上にインクの瓶を排出した。 自力で瓶を排出することに、羞恥を覚えない訳ではない。 が、自らの意思でやるという事で大臣が満足するのなら、それは意味のある事だ。 が、それに鋭い声を上げたのは宰相だ。 「なんとまあ、そんな所に!全く貴方という人はなんと淫猥な。大臣に愛想を尽かされてしまいますぞ!」 どうあっても、自分は清廉潔白でいたいらしい。 貴方の命令だと言ったら、どんな顔をするのだろうか。 一瞬そんな事も考えたが、良い結果は想像できず、顔を逸らした。 「いえ、宰相閣下、私は非常に満足しておりますよ。ああ、そうでした。明日、午後に少し仕事をしたいのですが、また王子に手伝って頂いても宜しいでしょうか。」 「もちろんでございますよ。このような淫猥な王子ですから何か失礼をするかもしれませんが、宜しくお願いします。では、私は少々仕事を。1時間程で食事です。」 ドアが閉められると、すぐさま大臣が口付けてきた。 「ああ、なんと卑猥な、貴方には本当に驚かされる。」 ツプ…クチュ…、ヌププ…。 「あっ、あううん…、はうう!」 ペニスに深々と穿たれたペンをゆっくり抜かれて、腰がカクカクと揺れる。 「そのように誘われると、手元が狂いそうですよ。」 強い刺激が終わった安堵に、体の力が抜けた。 が、休む暇など無かった。 「王子、草案は私が書きましょう。それよりも、下衣がキツくてなりません。」 大臣が足を開くと、股間が盛り上がっていた。 何をすれば良いかなど、分かっている。 「…そ、そちらは、私が…。失礼致します…。」 スウェインは、大人しく大臣の股間に顔を埋めた。 縋るようにペニスに吸い付き、舐めしゃぶると頭に手を添えられた。 腰をユサユサと揺らされ、それに合わせて頭を押し付けられる。 窒息の恐怖が足元から忍び寄るように這い上がるのを感じたが、殺される事はないと、そのままカリカリと何かを書く音を聞いて耐えた。 しばらく口淫していると、頬を両手で挟まれて上げさせられた。 「さあ、書き上がりました。」 目を上げると、悦に浸った大臣が小刻みに喉奥を突いてきた。 苦しくて涙がポロポロと落ちる。 それでも目を逸らしてはいけないと、宰相からキツく躾けられていた。 「ああ、なんと可愛らしい。」 益々愉悦の表情を滲ませ、喉奥に擦り付け始めた。 やっと口からペニスを抜かれたのは、目の前がボヤけて呼吸の仕方も分からなくなってからだった。 「私がペンとインクをしまって差し上げても?」 ゼイゼイと呼吸しているスウェインに満足そうな大臣が、涙を舐めながら聞いてきた。 「よ、よろしく、お願い、致します。」 ツプ、ツプ、ヌププ… 「あっ、あっ…、あ、あうん、あっああっ!」 「さあ、こちらも。」 グプ、ヌプヌプ、ヌチュン! 「ああ、あっ…うう。」 後口とペニスを同時に穿たれる。 「さあ、立って…、なんと愛らしいペン立てだ。宰相閣下は幸せ者だ。さあ、読み上げますぞ。」 そうして読み上げられた文章は、間違いが多かった。 その度にペンを抜かれ、書き直してはまた片付けられる。 そうして出来上がった短い嘆願書の草案を満足気に見て、明日は清書をと、深々と刺さったペンの先を抜かれた。 ペンの持ち手も、インク瓶も、中に入ったままだ。 「こ、このままでは…、はう…。」 「貴方の可愛いらしい震える姿をどうか…。」 と、食事だと宰相がやってきた。 「丁度終わった所です。さあ、食事も楽しみだ。食事の後、また舞を見せて頂けますかな?」 「あっ、は、はい、か、畏まり、ました。」 その日もスープと甘い酒のみの夕食を食べ、くずおれながらも卑猥に舞った。 「今宵の舞も素晴らしかった。宰相閣下、今から自国に帰るのが惜しくてなりません。 今度は我が国にいらして下さいませ。我が国の伝統舞踊も中々のものですから。 もちろん、スウェイン王子もご一緒にです。」 「それは嬉しいお誘いですな。貴国とは様々な分野で協力していきたいと思っておりました。 王子よ、貴方の祖国にも大いに利益となりますぞ。」 「はい、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。」 「ああ、もちろんですよ、スウェイン王子。嘆願書も作成致しましたから、お任せ下さい。」 「おやおや、シナラスばかりを贔屓なされては困りますぞ、スウェイン王子は我が近侍でもございますからな。」 では、今宵はこれで、と宰相が下がった。 それに続き、スウェインも下がろうとしたが。 「王子よ、嘆願書の件で思い出した事が。後程、お部屋にお伺いしても?」 「ど、どのような事でしょうか。」 「内密なお話ですよ。」 大きな手が、汗に濡れたスウェインの腰を抱き寄せた。 「か、かしこまり、ました。お待ち、申し上げております。」 「それにしても、着飾った貴方は素晴らしく美しかった。また、見せて頂きたいものです。」 手触りを楽しむように細い腰や双丘を撫でていた手が、そのあわいに触れた。 ぐうっと入り込んで来ても、抵抗する術はない。 誘うようにシコリを掠められれば、薬の入った体は容易に腰を揺らす。 大臣がニヤリと笑った。 「今入れたのは貴方へのプレゼントです。もっと私を好いて頂きたくてね。」 スウェインは急速に霞んでいく思考の中で、その理由を知った。 その日も、スウェインはいつ眠ったのか覚えていない。 ただ、大臣に縋り付いて口付けをねだり、恥も外聞も無く腰を揺らす自分を、他人事のように感じた。 翌日、着飾って仕事を手伝った。 「ペンを、お貸し頂きたい。」 「はい…、ど、どうぞ。」 その日与えられたペンはポコポコと波打ち、柄の長いものだった。 前立腺を刺激されて細かく震えるスウェインを、大臣は書き物机の上で足を開かせるように据えた。 「インクが固まらないようにこのままで。」 豪奢な薄い布地の割れ目からペニスを勃て、インク壺を半分出したまま、太ももや膨らみを散々撫でられながら書き終わるのを待つ。 「さあ、終わりました。」 「ありがとう、ございます。どうか、よろしく、お願い、申し上げます。」 「もちろんですよ。さあ、ペンをしまいましょう。」 ペニスにペンを突き立てられ、抜き差しされる。 長い柄が少しずつ、少しずつペニスに沈んでいった。 「ああ、あ、フッ、、ウウ、ーーー、ああ、だめ、だめえ!!」 「おや、どこまでも入りますね。ああ、先端がインクで汚れてしまった。筆で綺麗にして差し上げます。インク壺もしまってしまいましょう。」 先端を散々に責められて、シコリを双方向から刺激され体を震わせ達するスウェインを、大臣は愉しそうに眺めた。 「ああ、王子よ、貴方の痴態で私までこのような事に…。せっかく作った嘆願書ですのにここで出してしまっては汚れてしまう。」 何をすれば良いのかなど、分かりきった事。 「ど、どうぞ、こちらを、お使い下さい。」 まだインク壺の入った後口を、自分で開いた。 「これはなんという僥倖か。」 すぐにインク壺が抜かれる。 そして、 クチュ、ズヌププ…、 「あ、はああん、あ…、ああ…。」 「ああ、祖王の血筋に逐情を許されるとは…。」 コリ、グリ、グリ、コリコリ… 「ああ、ヒ、アア!アア、や、ああ、」 前立腺を大きなカリで捏ねられれば、スウェインのペニスもすぐに真っ赤になった。 グウウウ…。 「ア、それ、ハアアン、アア、アア、ダメエエ!」 ゴチュン!! 「ヒャアアアアンッ!」 プシュ…、プシュシュ… 溢れる何かが、机を濡らす。 「ああ、そんなに漏らしたらせっかくの嘆願書が濡れてしまいますよ?」 「あ、だめ、あう、や、あうう。」 「わかりました。漏れないよう、もっと深く、奥に入れましょう。」 ズブズブ…、ヌボ…グリ…グウウ…、 「アアアン!!だめ、ダメエ!」 結腸を散々に捏ねられて、すぐに何も分からなくなってしまった。 その夜も、嘆願書がどうなったかなどはもちろん、夕食に何を食べたのか、何をしたのかさえ、スウェインは覚えていなかった。 「王子、また近いうちに吉報を持って参ります。貴方のもてなしが今から楽しみです。」 もてなし…。 「は、はい、その節は、また舞などを…。」 大臣が顔を寄せてきた。 「貴方の可愛らしい声が頭から離れません。淫猥な舞も、貴方の艶姿も。早く我が国にお招きしたいものです。」 そう、舐めるように耳元で囁き、馬車に消えた。

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