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「……ほんっとド変態じゃない!気持ち悪い!何!?何なのよほんと!!」 『いーじゃんお願い、こういうのやってみたかったし』 「アタシ実家よ?」 『じゃあ家族が帰ってくるまででいーから』 「ほんと変態……」 『いーよ変態で、俺一人暮らしだから何言われても平気』 「ッもう……!」 『じゃあ俺の家来る?迎えに行ってあげるよ』 「うるさい!やるわよ……」 『かーわい……』 「あぁもう!」 携帯電話を持っていない手が、既に下腹部に触れて下着越しにもぞもぞと刺激を与えている時点で、彼よりも間違いなく自分の方が変態だということは明白だが、彼にそれを悟られるのが悔しくてしょうがないので思わず声を荒げるしかできなかった。そんな自分も情けなくて、屈辱に思わず唇を噛んでしまう。 『ねぇ……下触ってる?』 「触ってるわよ……」 『どっちの手……?』 「左手……」 『イリヤって右利き?』 「そうよ……」 『右手の方がしやすい?』 「別に……どっちでもいい……」 『そうなの?へぇ……』 「何よ……」 『別に?』 下着の中に左手を突っ込み、先程まで彼のことを思って触っていた下腹部の其れを上下に扱く。利き手の話なんてどうでもよくて適当に返事をしていたら、彼からの返事が返ってこなくなった。無言で自らの肉棒を扱き続けていたが、沈黙の気まずさに快楽を覚えることすらままならない。 「……、礼央……?」 『……イリヤ、』 「……何?」 『左手でちんぽ扱くの気持ちいい?』 「……、別に」 『気持ちよくないの?』 「……あんまり……」 『というかイリヤはちんぽ扱いてて気持ちいいの?』 「何よ、その質問……」 彼の意図が分からない質問に対し、違和感を覚えながら返答するが、それに対する彼の返事も意味が分からない。 大して気持ちよくもない、ただの作業のように自慰行為を続けていたが、彼が突然、核心を突いてきた。 『……だってイリヤ、ちんぽ触んなくてもイけるじゃん』 「ッ……!」 『別にちんぽ触んなくてもいいよ?俺がするみたいに、お尻に指突っ込んで……きもちーとこ触ってもいいよ?』 「っうるさい……」 『手足りない?1人でお尻でイくのやだ?』 「……うるさい……!」 急に今までやってきた行為を思い出させるような発言をされ、胸の奥からゾクゾクと何かが沸きあがる。脳が犯されるような、甘い痺れに襲われ、初めて左手で与えられる刺激に快楽を覚えた。彼にされたことを思い出さないと気持ちよくなれないなんて、つくづく自分が真性の変態だということを改めて思い知らされる。 『いいじゃん……どうせ俺のちんぽ欲しくて電話してきたくせに……はっずかしー声出してオナってたんじゃないの?お家で1人だし別にしても誰も聞いてないしね……違う?』 「えっ……何で……それ、」 『へぇ……そうなんだ、その時の声聞きたかったなぁ』 「アンタ……前うち来た時に盗聴器とか仕掛けてないわよね……」 『さすがにそれはしないよ、でも……イリヤがやりそうなことはだいたい分かってきたかな』 更に彼は恐ろしいことを口走り、ふふ、と微笑を漏らした。核心を突かれた上に羞恥心を煽られ、吃驚して思わず自らバラしてしまったような返答をしてしまった。 正直、彼のことだから盗聴器を仕掛けててもおかしくはないのだが、さすがにそれを探すのは後にしようと思い、下腹部の手をゆっくりと止めた。 「……アンタ、ほんと怖いわよ……」 『イリヤは俺が思ってる以上に変態だからやりそうだもん、ほんとかわいすぎて俺無理だよ』 「何よアンタよりはマシよ」 『そうかなぁ……でも俺変態なイリヤすっごく好きだよ、ほんとに可愛い、可愛いのにエロいなんて最高♡』 「うるさい……そこまで分かってんなら……」 『……?』 「早くアタシのこと満足させなさいよ……、馬鹿」 下着から左手を抜き、片手で其れを脚から抜いてベッドの傍に放り投げる。携帯電話を脇に置き、机の奥底の引き出しに仕舞っているローションを取り出した。中身を出し、左の指に搦めて秘孔に触れる。ひんやりとしたローションの冷たさに思わず身を震わせた。 『イリヤ今何してる?』 「……、ローション指に着けてる」 『それどうすんの?』 「……お尻に、挿れるの……」 『もう我慢できないの?おちんちんは触らないんだ』 「何よ……!アンタが触んなくてもいいって言ったから……」 『触んなくてもいーよ』 「……、意味わかんない……」 『だってイリヤは俺のちんぽがないとイけないじゃん』 「……ッ、そんなことない……!」 『それはそれで妬いちゃうなぁ、じゃあ早く指突っ込んで』 彼の指示通りに、ローションに塗れた指を秘孔にゆっくり沈める。先程彼のことを思って触っていた前立腺を再度指で押し込み、擦り上げると思わず上擦った声が漏れた。 「っあ゙……!?」 『自分できもちーとこ触った?えっろい声俺にも聞こえた』 「ッ、う……」 『ほら、いっぱい気持ちいいとこ擦ってみて……指も出し入れして、えっろい声……もっと聞かせて?』 「ぁ、あぁ……ッ、や……ぁ……」 『かわいい……どんな顔してるか見えないの、残念だな……』 「ん、っぅ……ふ、ぅ……ぁ……あぁ……ッ♡」 『イリヤ、指気持ちいい?』 「き、もち……ぃ……♡」 彼の電話越しの少し低い声に脳が犯されているようで、思わず情けない返答をしてしまう。彼の声が聴こえてるというだけで身体が疼く。指を抜き、股を拡げ、背中から手を通して下から秘孔に指を埋めた。2本、3本と指を増やし、バラバラに動かしながら腰を浮かせ、背を弓なりにする。 あまりにも恥ずかしい格好で自慰行為を行い、電話越しの恋人にその声を聞かれているという事実に興奮して、先程まで刺激を与えていた肉棒は天を仰ぎ、先走りを絶えず零し続けていた。触ってもいないのにビクビクと震え、今にも弾けそうになっている。 「あ、ぁ……れお……、ッ、れお……♡、きもち……きもち……の……♡」 『はぁ……イリヤ、かわい……、』 「っ、れお……おまんこきもちーの……♡」 『……っ、気持ちいい?』 「ん、ッ、きもち……♡、おまんこきもちぃ……♡ゆびきもちぃのぉ……♡」 『はぁえっろ……やっば……けつまんこそんなに気持ちいの?』 「んんぅ……♡きもちい……、あたまへんになっちゃうぅ……♡」 電話を握り締め、涙で視界が滲む中、ひたすら指を動かし続ける。彼の吐息混じりの声に身体の全てが快楽を覚え、震えが止まらない。腰はガクガクと揺れ、指はグチュグチュと音を立てながら動かされ、塞がらない口からは絶えず唾液が溢れた。 『ほんとド変態だねイリヤぁ』 「ら、らってぇ……ずっと、してなかったぁ、からぁ、こんなの、こんなのぉ……あたまおかしくなりゅ……ぅ、」 『ずっと抜かなかったの……?』 「ん、ぅ、っ……だ、だって、れお……べんきょ、がんばってる、からぁ、じゃま、したく、なかった……の……」 『そんなの気にしなくてよかったのに……』 「やだ、だってぇ……ちんぽ、ほしく、なっちゃ、ぅ……からぁ、っ……♡」 『でも今日電話してくれたじゃん……我慢できなかったの?』 「ん、っ……♡」 『……そんなこと言われたら無理なんだけど……、今から家行く、……もう無理イリヤ抱きたい』 「へ、えっまってやだこないで……!」 電話越しに聞こえる物音を察し、慌てて彼を止めるが恐らく出かける準備をしているようで、ガサガサと衣服の擦れる音や足音が聞こえる。 ガチャリと遠くで鍵を閉める音が聞こえる。どうやら外に出たようで、車の鍵の音やエンジン音が聞こえる限り彼を止める手段はないようだ。 『無理だよ……俺も我慢できない、イリヤの家俺の家から意外と近いじゃん……』 「やだこないで、こんなはずかしいとこ、みられたくないの……!」 『じゃあ服整えて準備して、俺もう出たから』 「っ~~~~!人の話、聞きなさいよ……!ばか!」

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