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はぁはぁと呼吸を整え、彼が何も手を出してこないことに安堵していたら、突然彼が身体を起こし服を脱ぎ始めた。 ズボンのポケットに入れていたらしい煙草を取り出して火を灯し、少しばかり一服した後、此方の服に手を掛けてきた。 「2回戦しよっか……イリヤ……」 「アンタ……たばこ、吸うのね……初めて知ったわ……」 「あれ、イリヤの前で吸ったことなかったかな……たまにしか吸わないけどね」 「、そ……」 服を脱がしながら、ふふと笑みを零す彼は少しばかり興奮しているのか息が荒く、覚束無い手つきでブラウスのボタンを外している。 途中で諦めたのか、ブラウスを放ったらかし、スカートを乱暴に下ろした。仕方なく上衣は此方で脱ぎ、互いが一糸纏わぬ姿になった状態で行為に及ぶ。 未だに勃起したままの彼の肉棒を挿入され、相変わらずの激しい抽挿を繰り返される。 「ッ、くぅ……あ、ァ……イリヤぁ……かわい……」 「ぁあ……ぁッれお……っ!まって、ぇッ……♡」 「さっき、ちょっといきそ……だったんだけど、イリヤが、先イっちゃった、から……、俺……また焦らされちゃったぁ……♡」 「ッ、ごめ、なさ……ぁ、あ゙ァ♡」 「焦らすの上手いね……イリヤぁ、俺……セックスでこんなに気持ちよくなったの初めて……♡、ねぇ、俺がイけなくて困ってる間何回イったの?教えて……」 「あ゙ぁっ、もぉわかんな……れお、もぉむり、ッ、だめ……っ、あ゙ぁ、ッ♡」 彼に頭を引っ掴まれ、押し込まれるように最奥に腰を沈められる。前立腺よりも奥を何度も突かれ、目の前の視界が霞み、彼への返答もままならず、奥を締め上げることしかできずにいると、突然彼が下瞼を舐めてきた。 突然の違和感に思わず目を丸くした途端、更に彼は上瞼の睫毛に舌を這わせ、口付けをする。 「っ、あ……なに、れお……!」 「ぁ……っはぁきもち……やば……イリヤ、ぁ……♡」 「、あ゙ぁ!ッまってれお……!やだ、なめちゃやだァ、まって、まってぇ……!!」 霞む視界の中、普段の行為では全く上げないような吐息混じりの甘ったるい声を上げ、眼球周辺を舐め回す彼に思わず制止を要求する。 情けなく腰を振りながら何度も瞼周辺に口付けを交わし、熱を持った吐息を耳許に掛ける様子が普段と全く違い、彼が嘘偽りなく自分の目に性的な意味で興奮しているということに吃驚した。 漸く目許から舌を離した彼は、頬を赤く染め、潤む瞳で此方を見つめ、呟くように吐息混じりに言葉を紡いだ。 「はぁ……イリヤがいけないんだよ……俺、ずっと……我慢、してたのに……こんなこと……しちゃ、いけないって……思ってた、のに……」 「……、れお……」 「……イリヤ……、目、舐めたい……」 「っ、え……ッ、」 やめて、という制止も聞かずに、彼は此方の眼球に舌を這わせてくる。突然襲い来る痛みに思わず目を強く閉じたが、睫毛周辺を舐められるのと奥を突かれるのを同時に行われ、つい目を見開いてしまう。 絶えず快楽を与え続けられてはいるが、瞳に襲い来る痛みと異物感に何度も彼を突き飛ばしそうになる。 しかし、彼が普段と違い、心の奥底から快楽を感じている様子を見ているとそのまま身を委ねるしかなかった。 彼の心底気持ちよさそうな蕩けた声に、此方も脳が蕩けそうになる。瞳に舌を這わせられ、生温かさと先程まであった異物感は快感に変わりつつあり、興奮のあまり此方の様子を全く鑑みることなく最奥に押し付けられる肉棒に意識を飛ばされそうになる。 「ッはぁきもち……イリヤぁ、イリヤ……ぁッ、好き……たまんな……ぁ……ッ、きもち……はぁ、いきそ……ッ」 「ッやだまってれお……!もぉなめないでぇ……♡おかしくなっちゃ、ぁ、うぅッ♡はあ、ァ、あ゙ぁあ……あぁあイぐぅぅ……んんぅ~~~~~~ッ♡♡」 「……ぁ、あァ……ッあぁ……っんぅ……ーーーーッ!」 先程と同じように頭を強く押し込まれ、彼に力強く抱き締められながら絶頂を迎えた。どく、どく、と今までにないほど長い時間、大量の精を体内に注ぎ込まれ、ぐったりと身を預けられる。 彼の身体の重みを全身で受けながら、既に透明の液体になってしまった自らの精を腹に零し、彼の背中に手を回して優しく擦った。 「はぁ……、れお……」 「……、イリヤ……ごめ、」 「……何よ今更……」 「がまん……できなくて、ほんと……俺、イリヤの邪魔したくなかったから……会わないように……してたのに……、だめだった……あはは……」 「いいのよ……アタシも、ダメだったから……」 「あはは……ダメだね、俺たち」 彼は腕から離れ、ベッドの横にごろんと身を転がし、笑いながら再び煙草に火を灯した。 少しの煙たさに顔を歪め、ついそっぽを向いてしまったが、彼の心底満足そうな顔と初めて見る姿に少し興奮してしまった事は心に秘め、彼の代わりに近くに放られていた枕を抱き締めた。 「……たまには、いいじゃない……こーいうのも」 「こういうのって何?……目舐められるのとか?」 「……それはもうしないで」 「たまにはさせてよ、何ならイリヤも俺の目舐めていいよ」 「嫌よ、アンタに変な性癖目覚めたらどうするつもり」 「いいよ……もう変な自覚はあるから」 「……、そ……、たまになら……いいけど、」 蚊の鳴くような声で、ついぼそりと呟き、先程散々舌で弄ばれた左の目を手で覆い、ほくそ笑んだ。 -end-

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