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出会い アスミ3*

 えっ?えっ??えぇぇっ??! さっきまで山の中に居たはずなのに、何で俺、ケンショーさんにベッドに押し倒されてんのぉぉっっ??!!! しかも濃厚っ!濃厚なキッスですよぉぉっ?!! 手が早すぎやしませんかっ?!こっちのケンショーさん!!前世の方がまだマシじゃねーか!!! いっぱいいっぱいな俺は、何とかケンショーさんから逃れようとするも、口内を余す所なく貪られ、未知の快感と酸欠状態で頭がボーっとしてしまう。 体がいう事を聞かず、力が全く入らない。 口の中って、性感帯だったんだ・・・内頬や上顎を舌で舐めまわされると気持ちいいな・・・ 痺れる頭でぼんやりとそんな事を思っていると、急に体にピリッとした痛みが走る。 いつの間にか上半身の服を脱がされ、剥き出しになった俺の胸に、ケンショーさんの手が伸びている。 いやいやいや、マジで手が早すぎるだろうよっ?!けどそんなとこ触られても別に感じな・・・ 「あぁっ、はぁうんっっ!!」 えっ?何??今の俺の声??!そんなに乳首をクリクリされたら・・・ 「やっ、やぁぁぁぁぁっ!!」 「ん?ここ気持ちいいのか?」 「ちっ、ちがう・・・全然気持ちよくないしっ!!むしろ気持ち悪・・・あっ、やっ、ヤダ、あっ、あぁぁっ!そっちばっかり触んなぁっ・・・」 クリクリ、コリコリ、弄られ引っ張られ・・・ジンジンと痺れた左乳首が熱を持ち、ピンと尖って来たのが分かる。 くすぐったいだけで別に何ともなかったはずなのに、もう片方も弄って欲しくて仕方がない。 「ん~?こっちばっかりだとイヤなのか?なら、反対側も可愛がってやるよ」 そう言ったケンショーさんは、俺の右乳首に吸い付いた。唇を窄めて吸引し、舌先で穿るようにつつかれ、乳首の根元をグリグリとえぐるように舐めまわされる。 そして、右乳首もピンと尖って来た頃合いに軽く歯を立てられ、左乳首も同時にキュッと摘まれた。 「ひっ?!あぁぁぁっっ!!!」 「うはは!可愛いなぁ、アスミちゃん。ちゃんと感じてるじゃねぇか。乳首だけじゃなくてこっちも勃たせて。気持ちいいからだろ?」 ケンショーさんの手が俺のモノに伸びる。 「ちっ、違うって!全然気持ちよくなんかないからぁ・・・あぁん、やっ、やぁぁぁぁ・・・」 「・・・お前ね、腰振ってオレの手にちんこ擦り付けながら何言ってんの?」 「だって、あんたが胸ばっかり弄るから・・・ひぃっん!!あぁ・・・」 また左乳首を摘まれ、右乳首を甘噛みされ、俺の腰は跳ね上がる。そしてそのまま無意識に、ケンショーさんの手にモノをグリグリと押し付けてしまった。 「ほらアスミちゃん、乳首を弄られると気持ちいいよなぁ。素直になったらもっともっと気持ちいい事してやるぜ? まっ、けど本当に嫌ならこれ以上は何もしねぇよ。どうする?止めるか?」 「・・・えっ?!」 強引にここまでされながらも、俺の意思じゃないからと、自分に言い訳していた俺。ここに来てそんな選択肢を与えられるなんて・・・ ケンショーさんは真面目な顔で俺を見つめ、低いトーンでゆっくりと話し始める。 「なぁ、アスミ。初対面でいきなりがっついて悪かった。正直止められなかった。だが、いい加減な気持ちじゃねぇよ。お前はオレの番だ。狼はな、一度番うと一生離れない。オレはお前だけを一生愛するよ。 けど、アスミには番が分からねぇんだろ?なら、気持ちがオレに向くまで待つ。強引にしてすまなかったな」 そう言って俺の上から離れようとするケンショーさん・・・地味に呼び捨てが嬉しい。その声腰に来る・・・じゃなくてぇっっ!! 「・・・・・・あっ、アホかぁっっ!!!ここまでしといて何言ってんの?!バカなの??本気で嫌なら、キスの時点で舌に噛み付くくらいの事するわっ!!いくら強引にされても嫌ならもっと抵抗するってーのっ!! 察しろよっ!この無神経鈍感狼!!わざわざ俺にこんな事言わせるなよっ!!!」 腹が立って一気にそう捲し立てた俺を見て、ケンショーさんはニヤッと笑ったんだ。 「だよな~アスミちゃんもオレに一目惚れしたんだろ?じゃっ、オレたちは相思相愛の番って事で!同意の上でアスミを抱くからな」 ・・・・・・こんのぉっ!!わざとかよっ?!引くフリして俺を煽りやがった? このくそチャラ狼のおっさんっ!!!

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