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再びツリーハウスで アスミイ2

 長い長い吐精・・・・・・俺の中にショーリューが満ちていく・・・山狼族の長であり、犬科動物の王・・・そんなケンショーとリューが混じり合ったショーリューが・・・アスミとミイの中で溶け込み・・・抱擁され混じり合っていく・・・ 俺はアスミイだけど・・・俺の中にはショーリューが居て・・・ そう、俺たちは一つの存在。 元々俺たちは一つだったんだ。 それが番。 一つの魂が別れ二つになったけど、こうしてまた一つに戻った。 ・・・あぁ、そうか。山のおかげで俺たちは出会えたのか。  特定の山の中で、犬科動物の精霊と契約する山狼族。それは山そのものの意思だった。 昔、住んでいた狼の群れが絶滅した事を嘆き、別世界にあった犬科動物の精霊界と自分の一部とを繋いだ山。そして山はそこに住む魔族と、犬科動物の精霊が契約出来るようにしたんだ。 割と強引に。 また狼を自分の懐に抱きたかったから。 山は、絶滅した群れを率いていた狼の長の気高い姿が忘れられなかった。 それは恋のようなものだったのかもしれない。 そして、犬科動物の精霊もそれを拒否しなかった。最初は違う世界で主人を得たいと思った精霊も多かったようで、山に住む魔族との契約が大量に成されたんだ。 それが山狼族の始まりだ。 だが、元々こっちの世界とは関わりがなかった犬科動物の精霊。猫科動物の精霊とは色々と基準が違う。 なかでも契約に関してはかなりシビアで、それが高い魔力を持った魔族でも、本気で仕えるに値すると認めた者としか契約はしなかった。忠誠心が強すぎるが故に、契約者は見極めなければならないらしい。 だから最初に大量に契約されて以降、年々契約精霊を持つ山狼族は減っていったというわけ。 自ら自然の摂理を乱してしまったと自覚のある山は、それ以上強引に犬科動物の精霊と山狼族となった魔族を契約させる事はしなかった。 けどそんな中、最初に大量に契約した精霊の中には猫科動物の精霊と番だった者も居たんだよ。 魔族の国の山で番に出会った話は、犬科動物の精霊界でも受け継がれていく。  精霊界では種族によって住む世界が違う。それは、同じ建物に他の種族がいると分かっていても、存在する部屋が違うので会えない、といった感覚のようだ。 そういえばこの世界の猫科動物の精霊とドラゴンの精霊も、元々は会うことのない距離に存在していたんだ。 本来なら、別種族に生まれた精霊とは出会う事はない。 だが、元々一つだった魂が別れ、別々の精霊として生まれた場合は、当然惹かれ合う。 そんな番に出会いたいが為に、同じ世界に番がいない犬科動物の精霊は、その後も山が望む世界での契約を続けてきた。 番がその世界にいるかもしれないから。  その別種族の魂の番がリューとミイ・・・それが混じり合った俺たち、ショーリューとアスミイ・・・  俺は背後から激しく抽挿されながら、山の思いを受け入れる・・・あぁ、俺がすべてを許すよ・・・むしろ感謝してる・・・俺をショーリューに合わせてくれてありがとう・・・このまま、俺たちのような番なのに別種族で生まれてしまった精霊が番えるように・・・山狼族を守って行くよ・・・ ・・・本当に番ならば本能で分かるはずだから・・・猫科動物の精霊に番が居るのなら、別世界の犬科動物の精霊は山を通じて山狼族と契約するはずだから・・・  完全憑依してのSEXは、精神的にも肉体的にも神聖な行為。 その理由が分かった俺は・・・いや、ケンショーとリュー、アスミとミイは・・・完全に一つになって・・・何度目か分からない絶頂とともに・・・意識を飛ばした。  目が覚めると、アスミとミイに戻っていた。隣で眠っているのはケンショーさんとリュー。じっと見つめていると、ケンショーさんが目を覚ました。   「ん~おはようアスミちゃん」 「・・・おはよう」 「何だよ?山の意思によって結ばれたオレたちだろ?遠慮なくイチャイチャしようぜ」 だからケンショーさんになるとノリが軽いんだって!! 山の意思や真理なんて関係なく俺を可愛がるケンショーさん・・・マジでブレねーな。 それが嬉しくもある俺は・・・ 「魂の番だって事を理解したからな・・・俺はこれから一生あんたの側に居てやるよ」 「・・・アスミ・・・・・・うはは!最高じゃねぇかっ!!一生可愛がってやるよ。俺の唯一・・・オレの番・・・」 信じられない事にケンショーさんの目に涙が浮かんでいる・・・そんな事実にテンションが上がりまくった俺は、無謀にもケンショーさんを煽りまくってしまい・・・三日三晩、ツリーハウスに監禁されアスミとしてもアスミイとしても貪り尽くされてしまったんだ。

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