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蕪木心療内科

幸成は約束通り蕪木(かぶらぎ)心療内科の前に来ていた ビルの一角にあるそこに入ると、受付の女の子が2人窓口に座っていて幸成を見つけると 「こんばんは。新患さんですか?」 声をかけてきた。 2人ともたぶんDomだ…強いDomでは無さそうだけどDomの気配を感じる 「え…新患というかなんというか19時に康生さんと約束していて…」 「…と、言うことはSub drop相談の方かしら」 「たぶんそうね澤木(さわき)さんですね?お話、伺ってます。しばらくそちらのソファに座ってお待ちくださいね」 「は、はい」 緊張しながら座ると、自然と手のひらに汗をかいた。 その汗をスラックスで拭い、周りを見渡すと 康生さんのと康生さんの父親と見られる医師免許証書が飾ってあり、康生さんの父親の方にはうつ病学会会員と記載があって、康生さんの方にはSub drop学会会員とあった そんなのあるのか… だから、康生さんってあんなに扱いがうまかったのか? 不思議だ… しばらくすると最後の患者さんが出てきて、後に続いて白衣を着た康生さんが現れた 白衣…似合う。カッコイイ… Sub dropに陥った患者なんて山ほど見ただろうになんでわざわざぼくとマッチングしたんだろう? ぶっちゃけ相手には困らなさそうなのに… 「幸成くん、ごめんね。待たせて」 「あ、いえ。いま来たばかりでっ」 「じゃあ、とりあえず診察室にいいかな?あ、受付業務おつかれさま。終わったら2人とも帰って大丈夫だからね」 「分かりました」 「お先です」 2人の受付さんに挨拶をすると康生さんは診察室の扉を開け、幸成はその後をついていった

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