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照れる幸成
言いたいことを言えなさそうでいる幸成を助けようと康生はコマンドを使った
「say 」
コマンドを使われた幸成はピクンと体を揺らし小さな声でつぶやいた
「えっち…最後までしたい。康生さんとひとつになりたいな」
遠慮がちにつぶやく幸成が可愛いくて康生は幸成から指を抜き幸成の背に覆い被さるように抱きしめ
「可愛い…幸成くん。欲しがってくれるんだね?ありがとう」
康生は体を離し次のコマンドを放った
「 roll 」
「うん」
幸成が仰向けになると康生は幸成の腰下に枕をあてがいなおし、康生と目が合った幸成は急に恥ずかしくなり両手で顔を隠した
「これ、恥ずかし…」
「恥ずかしいの?」
「うん」
「でも、見たいな。幸成くんの顔。恥ずかしがってる顔を見せて?」
「あぅー…やだ」
「でもだいきらいとは言わないから見せてくれるのかな?look 」
「は、はい」
幸成はおずおずと手をずらしていき、康生に顔を見せた
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