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不安に襲われる幸成
康生に顔を見せると、その優しい顔が真剣に幸成を見つめていて恥ずかしさがいっそう強くなり幸成はバクバクと心臓を鳴らした。
恥ずかしい…
こんなに見つめられたことってないからどんな顔をして見返せばいいのか分からない。
えっちの前ってこんなに緊張するものなんだ。
龍牙とは、突然部屋に呼ばれて…会うなり脱がされてローションをつけられて即挿入だったから緊張も何もなかった。
前戯は…してくれることもあったけど大体はほぼ無しでそれはもう辛い時間だった。
康生さんとのえっち…前戯だけでも分かる。
めちゃくちゃ労わってくれて気持ちいいんだろうなって想像できる。
でも、不安だ。
うまくできなかったらどうしよう?
まだ、首輪ももらってないから気にいらなかったらいらないってされちゃうかもしれない。
そんなのは嫌だ…!
考えてたら少し悲しくなってきて、不安で泣きそうな気分になってきた。
けど、場の雰囲気が壊れるから泣いたらダメだ。
いくら優しい人でもめんどくさいヤツを相手になんてしたくないはず。
頑張らなきゃ!
幸成は両手で遠慮がちに両足を左右に開き、康生を見上げた。
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