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嫉妬とすれ違い 2
「ちょ、待っ!」
「ヤダ」
「や、ヤダって……お前はまたそんな我儘を……っ」
「我儘じゃねーもん。ただのスキンシップ」
シレっと言いながら服の中をまさぐり胸の突起に指が触れた。敏感な部分を爪で掻いたり摘まんだりされてゾクリと甘い痺れが腰にクる。
「はぁ!?……ちょ、と……ッ、嫌だって……っ」
「ちょっとだけだから、ね?」」
そう言って笑うと、和樹は首筋に唇を寄せて来た。
「っ、……や、嫌だって、言ってるだろッ!このエロガキッ!!」
和樹の腕を振り払うと、勢いよく振り返って思い切り頭突きをお見舞いしてやった。
「痛っ~~~ッ」
「たく、AVの見過ぎだ馬鹿!!」
額を押さえてうずくまる和樹を一喝すると、呆れたようにため息を吐きつつ乱れた衣服を整える。
「全く、お前……ふざけんのも大概にしろよ?」
流石に調子に乗り過ぎだ。ギロリと睨みつけると、和樹が罰の悪そうな顔をして「ごめんなさい……」と呟いた。
「ったく、油断も隙もあったもんじゃない。次こんなことしたら家には二度と入れないからな!!」
「えーでも、昨夜はあんなに……気持ちよさそうにしてたくせに……」
「なんか言ったか?」
ボソリと呟かれた言葉に凄むと和樹は慌てて首を横に振った。
「あ、いやいや何でもない!!何でもないから出禁だけは勘弁して」
「たく、わかったんならさっさと顔洗ってこい!」
「ちぇ~。わかったよ」
何か言いたげに口を尖らせながら和樹が洗面台へと向かう。その背中を見送ってから透は深くため息をついた。
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