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秘密の関係 7

(……め、めちゃくちゃ激しかった……) 和樹を家に送った後、透はベッドに突っ伏して先程の情事を思い出して身悶えていた。 あんなに乱れたのは人生で初めてだ。しかも最後は気絶するように眠ってしまったらしく記憶が曖昧で、何かおかしな事を口走ったりしていないか不安で仕方がない。 まさか自分が男と関係を持つ日が来るなんて考えたこともなかった。 しかもあんなテクニックも何もない、ひたすらに求めてくるような、余裕のないセックスをするなんて。 自分はどちらかと言えば、ゆったりとキスしたり指を絡めてイチャイチャする方が好きで、あんな風に衝動的に身体を重ねるような事をするタイプではないと思っていたのに……。 あの時はとにかく夢中で快楽を追うことに必死で自分がどんな痴態を見せていたのか考える余裕もなかったが、思い返すだけで恥ずかしくて死にそうだ。 和樹も和樹だ。普段はヘラヘラしていて頼りなさそうなのに、ベッドの中では別人みたいに豹変するから本当にタチが悪い。 正直、最中は翻弄されっぱなしで余裕なんて全然なかった。 まるで自分が自分じゃなくなるような、今まで感じたことの無い未知の快楽に恐怖さえ覚えたが、不思議と嫌ではなかった。 「うわー、俺マジでどうかしてる……」 透は顔を真っ赤にして枕に顔を埋めた。 きっとこの感情は恋とか愛とかそういう類いのものじゃない。 でも、何故か心が満たされるような気がして、またしたいと思っている自分に気付いて更に混乱した。 「あー、明日からどういう顔して会えばいいんだよ……」 透は頭を抱えて、暫くの間ジタバタと悶絶していた。

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