136 / 226

秘密の関係 和樹SIDE 5

「ははっ……マッスー、すげーエロい声」 「うるさ……っ、だれのせいだと……っ」 「俺の所為?」 「お前以外に誰が居るんだよ……っ、」 透がキッと睨んでくるが、快感に濡れた目では迫力も何もなく、むしろ煽っているだけだという事に透は気付いているのだろうか? 「――……っ」 もう我慢できない。興奮を煽られ、一気に奥まで押し込むと透の身体が大きく仰け反った。 「ぅぁっ、く、ぁっ!」 「……っ、やば……っ」 ギュウっと強く締め付けられ、思わず達してしまいそうになったが、何とか堪えて腰を掴んで打ち付ける。  時折前立腺を掠めるのか、締め付けがキツくなる箇所がある事に気が付いて、和樹はそこを重点的に攻める事にした。  「ぁあっ! やめ……っ、そこ……無理っ」 「無理じゃないでしょ? ここ突くと凄い締まるし、すげ、どうしよ。気持ち良過ぎて腰止まんないや」 腰を掴んで引き寄せると程よく筋肉の付いた背中が弓なりにしなり、結合部からはぐちゅぐちゅと卑猥な音が聞こえてくる。 「んん、ぁ……ふ、んんっ」 声が洩れないように必死にクッションに顔を埋めて耐える姿に興奮を覚え、くらくらする。 もっと、もっと乱れさせたい。自分だけを見て欲しい。欲望が膨れ上がり和樹は透の腰を掴むと、より一層激しく揺すり上げた。 「ん、っく、はっ激し、すぎ……っ待て、ァッ、イきそ……っ」 「ごめっ、待てないっ」 和樹はギリギリまで引き抜くと勢いをつけて最奥を突き上げ、同時に前を握って扱いてやった。 「そ、それ、だめ、ぅあっ、か、かず……っき、キス……してっ」 「く……っ」 「早く、……っ声、抑えられない……っから、ぁっ」 涙目で訴えられたらひとたまりもない。和樹は透の身体を抱え直すと、身体を密着させて強引に唇を奪った。 「んん、ん、ふ……っ」 舌を差し入れて絡め取り歯列をなぞると、びくんと大きく身体を震わせて手の中で弾ける。 「~っ!!」 「……っ、く」 それと同時に内壁が激しく痙攣し、搾り取るような動きに和樹もまた透の体内に欲望を放った。

ともだちにシェアしよう!