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秘密の関係 和樹SIDE 7
「お前なぁ、なに一人でニヤニヤしてるんだ。変態かよ」
「ひどっ! 変態って酷くね!?」
呆れたような声が飛んできて、思わず顔を上げてドキリとする。いつの間に上がって来たのか、透が目の前に立っていた。
「だってニヤニヤしてただろ?」
「うっ……だってマッスーがエロいだもん」
「……お前の思考回路はどうなってるんだか……。たく、がっつきすぎなんだよ……。少しはこっちの身にもなれ、馬鹿」
はぁ、とため息を吐いておでこを軽く弾かれ、和樹は「痛いよ」と口を尖らせた。
「そんなんじゃ他の女抱いた時に嫌われるぞ?」
「……他の奴なんて興味ないし」
どうして、そんな事を言うのだろう。自分は、透しか見ていないと言うのに。
「……俺は、マッスー以外抱きたいと思わないよ」
「……っ」
真っ直ぐに瞳を見つめて告げると透が驚いたように目を大きくした。そしてみるみると顔が赤くなっていく。
「そ、そう言う事を恥ずかしげもなく言うなよ」
「なんで? だって本当のことだし」
「……っ、お前はホント……」
透は小さく息を吐き出すと困ったように頬を掻いた。そして和樹の隣にすとんと腰を降ろすと躊躇いがちに肩を抱き寄せられる。
「……っ、マッスー?」
「俺はさ、どっちかって言うと、今までこうやって甘えたり、甘やかしたりするようなゆったりとした関係が好きだったんだ」
「……」
言いながらするりと手を握られて絡め取られてしまう。指先が触れ合う感覚がくすぐったくて顔を上げると、触れ合うだけのキスが唇に落とされて、心臓が跳ねた。
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