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変化 2
和樹の独占欲が強いのは知っているけれど、まさかここまでされるとは思わなかった。
でも、それだけ求められているという証拠だと思うと心の何処かが満たされていくような感覚を覚えて、そんな自分自身に苦笑してしまう。
(絆されてるよなぁ……)
自覚はあった。でも、それを不快に感じない自分もいて、いよいよ末期だなと自嘲気味な笑みが洩れた。
「あいつ、どんだけ付けたんだよ……わ、こんなとこにも……」
太腿の内側にも鬱血した痕を発見しその時の情景がフラッシュバックしてしまい、頭を冷やそうと慌てて頭からシャワーを思いっきり頭から被った。
シャワーを浴びてさっぱりしたら落ち着くかと思ったのに、一度思い出してしまうと、もうダメだった。
熱い息遣いや、身体中を這う大きな掌、激しく打ち付けてくる腰の動き、そして自分を欲しがる切なげな表情が鮮明に浮かび上がってくる。
「っ」
ひく、と身体の奥が疼いた。
和樹のモノを受け入れた時の圧迫感と、苦しいほどの快楽。昨夜あれだけ致したというのに、いつの間にこんな浅ましい身体になってしまったのだろう。
「……ッ」
壁に手を突いて尻を突き出すような格好で指を後ろの穴に挿入する。ぐちゅりと音を立てて奥まで入り込んできたそれに、ぞくりと背中が粟立った。
「んっ」
これは、そういう目的じゃない。中のものを掻き出してしまわないといけないだけだ。
決して気持ちよくなってるわけじゃない。思い出しちゃいけないのに……。
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