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変化 3

「んんっ……ふ、ぅ……」 必死にそう自分に言い聞かせるけれど、身体は言う事を聞かずにどんどん昂ぶっていってしまう。 「あっ、んんっ……」 和樹の長い指先が内壁を押し広げながら抜き差しされるのを思い出す。 最初はぎこちなかった動きも、回数を重ねる毎に大胆になっていき、近頃はすっかり慣れてしまったのか、的確にイイトコロを狙って刺激してくる。 それが堪らなく気持ちよくて、最近では腰を揺すってもっとと強請ってしまう。 そんな自分が恥ずかしくて堪らないのに、和樹はそれが可愛いのだという。 「んっ、んんっ……はっ、あ……」 無意識のうちに二本に増えた指を中でバラバラに動かしながら、もう片方の手で前も擦り上げる。 「あ、ああ……はぁ、ん……」 声を抑える事が出来ず、口からは甘ったるい喘ぎばかりが溢れ出てくる。 「はぁ……はぁ……も、ぁ……っ」 もう少しで達するというところで、突然背後の扉がガラリと開いた。 あっと驚く暇もなく伸びて来た腕に抱き締められ、そのまま裸で押し入って来た和樹が覆いかぶさって来る。 「なに一人で盛り上がっちゃってるの?」 「っ!?」 耳に舌を這わせながら囁かれ、ビクンっと背が跳ねる。 「か、和樹!? なんでっ……」 「なんでって……駄目だよマッスー。お風呂は響くんだからさぁ。そんなエッチな声出してたらバレバレだし」 咎めるように乳首をきゅっと摘ままれて、声にならないくぐもった悲鳴が上がる。 「俺には一緒に入るの駄目だとか言うくせに……。お尻に指突っ込んでさ……酷くない? もしかして、俺より自分でスるほうが気持ちよかった?」 既に臨戦態勢に入ったモノを尻の割れ目に押し付けながら意地悪く和樹が問う。

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