203 / 226

通じ合う思い 4

「……ほんとマッスーってさぁ……」 はぁぁと大きく息を吐き出すとガシガシと頭を掻く。もしかして嫌がられた? 心配になって見上げれば、和樹は真っ赤な顔で恨めし気にこちらを見下ろしていた。 「もう、知らないからね」 「なにが……ッ」 Tシャツを脱ぎ捨て、ズボンの前を寛げたと思った次の瞬間には下着ごと引き下ろされていた。急に外気に晒された下半身がぶるりと震える。 「ちょっ! お前いきなりっ!」 「黙って」 腿を持ち上げられ、秘部を曝け出す体勢にされる。慌てて足を閉じようとするが、それよりも早く和樹が割り込んできて肩に担がれた。 「ちょ、待っ……っ!」 思わず両手でそこを覆って隠そうと手が伸びる。 「駄目だよマッスー。隠さないで……。俺に全部見せて?」 言いながら秘部に熱い舌先が触れる。 「…んっ、……ぁあ……――ッ!」 ぴちゃぴちゃと音を立てながら舌が深く潜り込んで来て、敏感になった内壁を強く吸われて目の前がチカチカした。 「っ、ひゃっ!……やっ! だめっ、それ……―――あああっ!!」 強すぎる刺激に逃げようとしても腰を抱え込まれているせいで逃れられない。びくびくと跳ね上がる身体を押さえつけられて、蜜を滴らせている陰茎に和樹の長い指先が絡みつく。 前と後ろを同時に攻められ、強い快楽に意識が飛びそうになる。 「っ、は……あっ、や、それ、……っだめ、ぁあっ!」 「んー? ここ気持ち良いの?……可愛い」 くちゅくちゅと音を立てて擦りあげられると堪らず声が上がる。裏筋や亀頭といった弱い部分を重点的に攻め立てられて久しぶりの感覚に一気に限界が近づいてくる。

ともだちにシェアしよう!