「ぅあっ、や……やら、待て、無理っ、ぁあっ嫌、いやだって……」 「今にもイきそうになってるくせに、何が嫌なんだよ」 「っ、俺ばっか……イきそうなの、いやなんだよ……っ」 涙目になって訴えると、和樹がピタリと手を止める。 「はぁ……俺も、和樹の……したい」 ゆっくりと身体を起こして、限界まで張り詰めている和樹のそれに手を伸ばす。 「されるばっかじゃなくて、俺だって……お前を気持ちよくさせてやりたい、から……」 「……っ」 触れてみるとそれは火傷しそうな程熱くてドクンドクンと脈打っていた。 「和樹……舐めて、いいか？」 自然と上目遣いのような格好になり、訊ねてみると和樹がはぁ、と長い息を吐いた。そのまま体を起こすと、透がやりやすいように後ろに手を突いて足を開く。 久しぶりに見る和樹の雄に、透はこくりと唾を飲み込んだ。 躊躇いがちに口に含み、先端をちゅぅと吸い上げる。 「っ、……んっ」 ピクっと反応するのを確認してから竿を手で支えて舌を這わせる。裏筋をなぞるように舐めると、和樹が堪えきれないというように小さく喘ぐ声がする。 それに気をよくした透は口を大きく開け、赤い舌を伸ばして側面と裏筋を丹念に舐め上げる。そのままカリの部分に舌先を押し付けてチロチロとくすぐるようにしてみた。 「……ッ！は……っく、そ……エロ……っ」 吐精感に耐えるように和樹が顔を歪ませるのを見てゾクゾクとする感覚に襲われる。和樹が自分の手で感じてくれていることに堪らない興奮を覚え、同時に愛しさが込み上げて来る。 （これがいつも俺の中に……） そう考えるだけで腹の奥がきゅんと疼く。欲しい……。この熱を自分の中に収めたい……。思考はいつしか淫らな妄想を描き始め、解された淫孔が疼いて、ついしゃぶりながら強請るように見上げてしまった。