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第5話 ホテルに行く

 その後も、ご主人様は週に二回か三回、僕に会ってくれるようになった。学校が終わった後や、休日にいろんなとこへデートに行った。まあ、全部、家から近い場所だけど。ご主人様は自動車の免許とか持ってないしね。けど、公園を一緒に散歩しているだけで、いつも胸がドキドキしている。抱き着きたいけど我慢。ご主人様は僕をまことと呼び捨てにする。僕の方から頼んだ。君付けなんてしてもらいたくない、ご主人様なんだから。僕はご主人様の奴隷なんだ。 「まことは学校のほうは、まだ、行く気がないの」  ご主人様に聞かれたが、まだ行く気になれないと答えた。まあ、しょうがないかという顔をご主人様はした。僕の事を心配してくれるだけで嬉しい。僕がキスをせがむと、ちょっと周囲を見回して人のいないところでしてくれる。だんだんキスしている時間が長くなっていく。僕の方が積極的なんだけどね。そして、やさしく抱きしめてくれる。この時間が一番幸せだ。  そして、いつも別れる時が一番悲しい。ご主人様は笑顔で手を振ってくれるが、僕はとぼとぼと家に帰る。そして、家に帰って、オナニーをする。ご主人様に虐められる、辱められる、犯される。そして、ご主人様とひとつになりたい。早く、ベッドの上でお互い裸になって抱きしめ合いたい。中学生でこんな事を考える僕は早熟なのだろうか。普通の中学一年の女の子って、もっと清純じゃないだろうか。キスするだけでも充分じゃないのだろうか。やはり、僕は変態なのかなあと悩む。けど、その事で頭がいっぱいになる。  僕は耐えられなくなった。告白して一か月。ご主人様にお願いした。もう、はっきりと言ってしまった。 「ご主人様とセックスがしたいんです。一つになりたいんです」  ご主人様はちょっと悩んでいる。 「まだ、早いんじゃないかなあ」  僕は必死な顔で頼み込む。もう耐えられないと。ご主人様は少し悩んでいる。  そして言った。 「じゃあ、来週の休み、ホテルに行こう」  僕は嬉しくなったと同時に恥ずかしくもなった。いやらしい男の娘と思われたのではないかと。 「僕のことをいやらしい子と思いますか」  そう聞いてしまった。しかし、別にそうは思わないよと笑って答えてくれるご主人様。やっぱりやさしい人だ。  次の休日。  僕はドキドキして、ご主人様と待ち合わせの場所へ。繁華街のいわゆるラブホテルがたくさん建っている場所。ご主人様がにこにこしながらやってきた。カバンを持っている。僕はますます胸がドキドキしてきた。一緒にホテルに入る。一時間の休憩で三千円。ご主人様が出してくれる。僕には大金だがご主人様にはそれほどでもなさそうだ。  部屋に入って、僕はすぐにご主人様に抱き着いてしまった。しばらく、じっとしている。そして、ご主人様が言った。 「初めてなんだよね。少し慣らしていかないと」  僕はご主人様と一緒にシャワーを浴びることになった。初めて見るご主人様の裸体。肌がスベスベしている。身体つきは男らしいけど、色白で繊細な感じもする。僕の体をやさしく洗ってくれる。そして、カバンの中に入っていたものを取り出す。何種類かのアナルプラグとローション。AVで見たことがある。ご主人様が言った。 「これを入れてみて痛くならないまで、練習しないといけないと思うんだ」  僕は裸でご主人様の前で四つん這いになった。何度も想像していた光景だ。思わず勃起してしまう。そんな僕の肛門にローションを塗り始めるご主人様。ひんやりとして、思わずビクッとお尻を動かしてしまう。そして、ご主人様が指を入れてきた。それだけで射精しそうになる。    そして、一番小さいアナルプラグをゆっくりと挿入してくれた。しかし、ちょっと肛門に力をいれてしまい、すぐに抜けてしまった。それで、ご主人様はそのアナルプラグは捨てて、もっと太いのをゆっくりと挿入してくれた。直径二センチ。これはすこし入れる時、きつかったがなんとか入った。  それから、シャワー室を出て僕とご主人様はただ裸で抱き合う。アナルプラグは入れたまま。僕は抱きしめてくれたので幸せだったが、ご主人様は自分のペニスは挿入してくれなかった。 「まことの穴が壊れてはまずいのでね」  今日はひとつになれないのかとがっかりしたが、ご主人様は僕の身体をやさしく愛撫してくれる。それだけで気分が高まる。気持ちがいい。僕はご主人様におねだりした。 「僕のクリトリスを触ってほしいです」  ご主人様に笑われた。まことにクリトリスはないだろうって。けど、僕の頭の中では、僕についているペニスはクリトリスなんだ。再度、お願いした。 「我慢できないです。クリトリスを擦ってください、ご主人様」  すると、ご主人様はベッドに僕を座らせると隣から、僕の小さいペニスの包皮を剥くと握ってゆっくりと動かし始める。 「ああ、気持ちいいです。ご主人様」  だんだん動きが激しくなった。僕はすぐに射精してしまった。床に精液が飛び散った。 「ご主人様、ありがとうございます」  僕はご主人様に奉仕したくなった。 「ご主人様のペニスを咥えたい」  そう言うと、少し黙ったご主人様。しかし、僕はベッドに座ったご主人様の股間に近づいてペニスを口で咥えた。そのまま、頭を前後に動かした。 「痛い」  どうやら、僕の歯がご主人様のペニスに当たってしまったらしい。一旦、僕はご主人様のペニスを口から抜いた。 「ごめんなさい」  いや、謝らなくていいよとご主人様は微笑む。そして、僕はまた慎重にご主人様のペニスを咥えた。歯が引っかからないように。ご主人様が僕の頭を撫でてくれる。僕はすごくうれしくなった。そのまま動きを早める。 「このまま口の中に出していいの、まこと」  僕は目でいいですと合図する。ご主人様が少しうめくと精液が僕の口の中に射精された。僕は喜んでそれを飲む。全部、喉を鳴らして飲み込んだ。その後、ご主人様に美味しいと言った。 「そんなに美味しいものかなあ」  ご主人様が笑った。  再び二人でシャワーを浴びた。あっという間に一時間が経った。もっと抱きしめてほしかったのに。僕とご主人様はホテルを出た。アナルプラグは入れたまま。今日はひとつになれなかったけど、ご主人様の精液を飲めただけで僕は嬉しかった。

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